エヴァンゲリヲン新劇場版:Qを上映初日に見てきました。
なので、今回はエヴァの話題です。
当然のことながらネタバレも含まれますので、
まだQを見ていない方はここでお帰り下さい〜
記事はずーっと下の方にスクロールするとあります。
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さて、今回の「Q」で問題となっているのは、「破」の最後とストーリーがあまりにも繋がらないということだと思います。
だって、「Q」の冒頭でシンジが目を覚ましたら既に14年が経過していると言われた上に、皆から化物扱いされているんだもの。そりゃ、シンジだけじゃなく視聴者も混乱しますって(笑)
んで、この点に関する私の意見なのですが・・・
シンジは「破」のサードインパクト(未遂)からそれほど時間が経過していない状態で、ヴィレの面子(マリ以外)は旧映画版のサードインパクトから14年経過した状態なんじゃないかな〜
と思っています。
ということで、ここからは私がそう考えた理由(つまり私なりのエヴァンゲリオン&エバンゲリヲンに対する解釈)について説明したいと思います。
ただ、その説明のためには
旧映画版から話を始めなければなりません。
なので、真面目に書くと膨大な文章になってしまいそうなので、全体を簡潔にするため箇条書き形式で羅列することで表現したいと思います。
また、粗や矛盾も多いと思いますが、あくまで私個人の「こうだったら面白いな〜」という意見なので大目に見て頂けるとありがたいです。
では、旧映画版から順に羅列していきます。
<エヴァンゲリオンTVシリーズ25・26話&旧映画版>
シンジ君と初号機をトリガーとしてサードインパクト発生
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黒き月が地球から離陸
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人と人とを区別するATフィールドが取り払われ人が群体から単体へ
(これが人類補完計画)
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単体となった人の中では他人と心が筒抜け
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望んでいたものと違うとシンジは思う
(逆にゲンドウはこの状態でユイと再会することを望んでいた)
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自分が変われば色々な世界が有り得たんだと気が付く
(TV版26話のラスト)
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人類補完計画中断
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巨大化したリリス(レイ)の首が千切れる
(その際の血飛沫が地球周回軌道上に放出される)
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人が単体から群体へと戻される
(ゲンドウ涙目)
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黒き月の上でシンジとアスカが復活
(描写が無いだけで他の人も復活しているはず)
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一旦は心が筒抜けになったことにより、シンジとアスカはお互いの本心を知っている
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その結果、アスカはシンジのことを心底蔑み、シンジはアスカの蔑みに耐え切れずアスカの首を絞める
(旧映画版のラスト)
<旧映画版の後>
<巨大化したリリス(レイ)の血飛沫が月に跡を残す
(これが新劇場版の月と繋がる)
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人類補完計画は中断したがサードインパクトが中途半端に継続
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サードインパクトの本質は、人および文明の「再構築」
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「再構築」とは、人および文明の「消滅」と「再生」が対になっている
つまり「DEATH AND RIBIRTH」
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シンジが望んだ「こうあるべきだった世界」を実現するため世界(地球上)の再構築が開始
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地球上の人および文明が「消滅」
ついでに生命も道連れ
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世界の再構築を願ったのはシンジであるため、
シンジが生まれたときの時代設定で人(リリン)とその文明が「再生」される
(時間が巻き戻っているわけではなく、2015年の時間軸上に2001年時の世界が「再生」される)
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人以外の生命の再生や環境(赤い海)の「再生」が不完全となる
(サードインパクトが中途半端であるため?)
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黒き月が再構築の対象から漏れる
(サードインパクトが中途半端であるため?)
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黒き月にいたシンジ以外の人間が再構築から漏れる
(シンジは願った当人であるため再構築の対象となる)
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世界が以下の二つに分岐する
@旧映画版でサードインパクトによる世界の再構築が実施された世界(「序」「破」につながる世界)
A旧映画版でニアサードインパクトによる「消滅(破壊)」のみが生じ、「再生」が実施されなかった世界。具体的には、生命と文明が死滅した地球とその周りを周回する黒き月がある世界(「Q」ヴィレの面子が取り残された世界)
<エヴァンゲリヲン新劇場版「序」「破」>
上記@の世界の続き。
シンジが生まれた以降の歴史のやり直し。
時間軸は旧映画版の続きとなるため、混同を防ぐためか新劇場版では「西暦〜年」という表現は出てこない。
少なくともカヲルは旧TV版24話までの記憶を持っている(使徒だから?)
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シンジが望んだ「こうあるべきだった世界」、すなわち「シンジにとって都合の良い世界」が部分的に現実となる
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アスカと加持の接点が無くなり、アスカはシンジに好意を抱く
(その代わり、海外で加持が出会うチルドレンとしてマリが登場)
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トウジが参号機に搭乗しないため、使徒によるトウジの被害が無くなる
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レイのはからいにより、ゲンドウ(父親)との和解の場が設けられる
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しかし、トウジの代わりにアスカが参号機に搭乗する展開になり、結局は悲劇的展開となる
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「私の代わりはいるもの」とレイが言った後、レイを助ける展開になる
(結局はサードインパクトが起動)
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カヲルによりサードインパクトが中断される
<「序」「破」の平行世界としての上記Aの世界>
ゲンドウは、旧映画版で寸前まで叶っていた目的(人を群体から単体へとした形で世界を再構築する)がシンジの心変わりによって破綻したため、今度は自分をトリガーとして次のインパクトを起こすことを目的とする
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或いは、心変わりをしない者(命令に背かない者)をトリガーとして
次のインパクトを起こすことを目的とする。
(「Q」に登場したレイがその役目か?)
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しかし、黒き月の上に残った人々は、一時的とはいえ人類補完計画によって単体となっていたため、サードインパクトが人および文明の「消滅」と「再生」を目的としたものであったこと、しかもそれはトリガーとなった人の都合の良い「再生」であるということを知ってしまっている
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次のインパクトを阻止することを目的とした集団がネルフから分離、これが「Q」におけるヴィレの母体となる。
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冬月だけはゲンドウに味方する
(やっぱりユイを好きなのだろうか?)
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一方で、旧映画版において生じたサードインパクトは、Aの世界ではニアサードインパクトという扱いになり、地球上における「消滅」と「再生」のうち「消滅」のみが実施された状態。
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「消滅」とは、何らかの破壊システムによる生命および文明の抹消を意味する。
(Qにおいてヴィレが戦っていた格子状の敵がこれに該当すると思われる)
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つまり、このAの世界で生きていくためには、破壊システムによる抹消を回避し続けなければならない
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ヴィレは、それを実行できる組織として確立していく
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そして、双方に決定打を与えることができないまま14年が経過する
<「破」の後>
中断されたとはいえ@の世界でサードインパクトが起動したことによって世界が不安定になり、分岐した@とAの世界が繋がる
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初号機とシンジ(&レイ)が何らかの理由により軌道上に隔離される。
多分、@の世界側のゲンドウの最終目的のために必要な処置
(「破」公開当時の「Q」の予告編の内容が、ここに直結すると思われる)
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Aの世界における膠着状態を打破するため、ヴィレが初号機とシンジ(&レイ)の強奪を計画する
<エヴァンゲリヲン新劇場版「Q」>
分岐した@とAの世界が繋がった後における、Aの世界に取り残された人達(ヴィレ)を主体とした話。
(「Q」と「旧」がかかっている)
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Qの冒頭は実時間軸では2029年である
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@の世界にとっては、実時間の2015年に2001年として再構築されているため、それから14年が経過した2015年として認識される。
つまり、シンジにとっては認識上の2015年に発生した「破」のサードインパクト(未遂)からほとんど時間が経過していない。
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一方、Aの世界にとっては、実時間軸に沿って時間が流れているため、旧映画版の2015年に起きたニアサードインパクトから14年が経過した2029年として認識される。
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その結果、シンジが目覚めたときに周りの人との間でサードインパクトからの経過時間の認識にずれが生じることになるが、双方の認識を主体として考えれば矛盾は生じない。
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ということで、軌道上に隔離された初号機とシンジを強奪したのは、旧映画版の惣流・アスカ・ラングレーと考えるのがベター。
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ミサトがシンジに対して冷たいのは、旧映画版でシンジが衝動的にサードインパクトを起動したことを知っているため。旧映画版で人類補完計画を経験していることも理由の一つかもしれない。
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アスカにとっては、最後にシンジに会ったのは旧映画版のラスト(首絞められるところ)であることを考えれば、いきなり殴りかかるのも無理はない。
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マリは、何らかの理由により「破」から合流した?(理由不明)
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カヲルも「破」から合流したと思われるが、その理由はシンジを助けるためでファイナルアンサー
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シンジが連れて行かれるネルフ本部は、旧映画版の黒き月のネルフ本部。
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カヲルに連れて行かれた先で雲が晴れて見えた景色は黒き月から見た地球の姿(Aの世界の地球)
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シンジに告げられる真実(大きな破壊があり多くの人が死んだこと)は旧映画版のサードインパクト後における地球上での話
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ロンギヌスの槍が二本あるのは、上記@Aの二つの世界それぞれのロンギヌスの槍が揃っていると考えると辻褄が合う
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セントラルドグマの最深部にあった首の無いリリスと、別の場所にあったリリスの首(顔はレイ)は、旧映画版の最後で首が千切れたリリスのなれの果てと考えられる
<ネブカドネザルの鍵とは>
「〜インパクト」が発生して世界が再構築されると、認識的には時間が巻き戻されたような状態になるため、その再構築後の世界でも「〜インパクト」が起きて一種のループ状態が生じる可能性が高い。
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それは、究極的な閉塞状態であるとも言える。
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「ネブカドネザルの鍵」が最重要アイテムであると考えられるが、ネブカドネザルという名前から導かれるその意味は「囚われし者の開放」あたりと想像している。
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すなわち@の世界のゲンドウは、「ネブカドネザルの鍵」を用いたファイナルインパクトを起こすことで、「ループに陥りかけている@の世界」や「再構築から漏れたAの世界」の両方を、ループの可能性が無い形で再構築しようとしているのではないだろうか。
(これが今回の人類補完計画)
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そして、そのついでにユイと再会できたらうれしいな・・・
とか思っているのでは???
(当然こっちの目的が本命www)
<シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の展開の予想>
@の世界のゲンドウがファイナルインパクトを起こそうとし、Aの世界のゲンドウがフィフスインパクトを起こそうとし、それらをヴィレが阻止しようとする話になる?
というか、そうなったら面白いなぁw
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そうなると、シンジ以外のキャラは二人ずつ登場することになっちゃうんですけれど、それは絵的にどうなんでしょうね???
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ただ、少なくともアスカに関しては、「式波・アスカ・ラングレー」と「惣流・アスカ・ラングレー」の二人が出てくるのは間違い無いと思っています。
<私の解釈の大きな問題点>
「破」のサードインパクトによって上記@Aの世界が繋がったと考えているが、どのように繋がったのかが不明。
だって「Q」に登場する地球はAの世界にしか見えず、@の世界の要素がない。
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ひょっとしたら「ネブガドネザルの鍵」とは、シンジとレイを取り込んだ初号機をAの世界に送り届けるものだったりするのだろうか?
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そして、「Q」のフォースインパクト(未遂)により、シンジ・アスカ(惣流)・レイの三人が@の世界に戻る展開なのだろうか。
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その場合、Aの世界でアスカだけが二人になるため、アスカだけが旧映画版と名前が異なることに意味が出てくる。
(アスカに関してはこっちの方がしっくりくる)
・・・こんな感じでしょうか?
私の想像(妄想)で補完している部分ばかりなので粗が多いですが、不思議と「Q」の設定を説明できる部分も少なくない気がしています。
とりあえずは、私の頭で考えられるのはここらへんが精いっぱいです。
まぁ、「Q」に関してはもう一度くらいは見に行くつもりなので、思いついたことがあれば追記するかもしれません。
でも、
ブログの制限文字数ギリギリなので無理かも(5000字制限で現在4940字)