そんなわけで、根性も体力もついたアントワネットは、持ち前の正義感から警察官を目指すも、身長が基準に足りず夢叶わず…OA機器のサービス会社に入ってワープロ教室のインストラクターになるはずが、なぜか時代の流れで外回りをする羽目に。OA機器の取り付けと説明にひとりで看板車に乗ってお客様先を回る日々。㋳さんやラブホなどの危なそうなところは女の子なら大丈夫だろうと行かされ…。某お宅の玄関を開けたら、わかりやすい
虎の剥製がドーン!コンセントを入れようとちょっとサイドボードを動かしたら、何かがガチャッと落ちてビビったら、親分さんが拾い上げて、シャラーンと日本刀を抜いて見せて下さいました(TT)オ、オ、オスカルさまじゃないのにね。でも、シロウトにはすごく紳士で優しかったけど。話が食い違って、営業とともに土下座させられたり、段ボール箱投げつけられたりと、いろんなことがありましたわ。

まぁ、いろ〜んな経験をして、いろ〜んな人を見て、最後は支社内のサービス促進部へ。外回りからは解放されたものの、ここもお客さまの故障対応や苦情対応、修理に行って治せないサービスマンからのヘルプの電話が入る部署で、謝る日々は続いたのでした。アントワネットなのになぜ…?心ボロボロなアントワネットの逃避先は、
タカラヅカと歌舞伎、そして
ひとり歩きの温泉巡り。それでも、いい加減続かなくなってきた時に、縁あってライターの仕事に転職。こりゃピッタリな仕事と思った矢先に家庭の事情でリタイアし、今度は大学病院での外来受付業務へ。時に、待たされ過ぎてキレた患者さんの怒りのサンドバックなんかにもなったりするアントワネット(−−; 「これも施しですわよね」とか心の中で思いつつ…。(つづく)

