
久〜しぶりに、家に居られた日でした。夕飯に母がさんまのみりん干しを焼いてくれるというので、渡り蟹の味噌汁とわかめとかまぼこの酢の物をチャチャチャと作ってお返しに。デザートは、自らとった自宅の柿と親友が贈ってくれた激ウマの秋映えリンゴ。
なんか、こういうちゃんとした夕飯を食べるのは本当に久しぶりでした。疲れているはずなのに、お魚を焼いてくれた母。いい歳をした娘であるのに、親心とはありがたいものです。今使っているお箸は、数年前、父がひとりで鎌倉に行った時に小町通りでお土産に買ってきてくれた夫婦箸。
ひとりお出かけが好きだった父も、足元がおぼつかなくなりもう電車には乗れないでしょう。母と協力していた柿取りも、ここ数年はひとりでやっています。友人や従姉など、周辺では親をおくる人が増えてきました。20代30代という若いうちに、両親ともおくった従姉もいます。その心情を考えると、胸が詰まります。この歳で両親とも揃っているということは、本当に貴重でありがたいこと。一緒に過ごせる時間をいとおしみながら、連休の最後の夜が静かにふけていきます。母の焼いてくれたさんまは、ほんのり甘く香ばしく…。
