3月10日の大きな舞台を終えてホッとしていたのですが、その翌日は3月11日。2年前のあの日、私は踊りのお稽古の後、デパ地下で買い物をしていて地震に遭遇しました。11〜15日の間は、原発事故が怖くて怖くて、雨戸を閉めっぱなしで家にこもっている状態。その後に始まった計画停電を経験し、再び着物に袖を通したのは震災から2週間後のことでした。当時は、着物を着るのもはばかられ、普通の生活が戻って来るのかもわからず、不安な日々を過ごしていました。
当時のブログ→
http://moon.ap.teacup.com/applet/nyanko/20110325/archive
そして2年後、埼玉に住む私の周辺では前と変わらぬ日常が戻ってきています。震災当時は考えもつかなかった日舞の舞台にも無事に立つことができました。が、福島から埼玉へ避難している方など、今だ日常を取り戻せない方もたくさんいます。
震災後から続けていた被災地への義援金ですが、最近は復興を始めた被災地の産直品を購入する方にシフトしています。東北各地の漁協でのネット販売も始まり、都内にアンテナショップができ、いろいろな場所でイベントも開催されているので購入もしやすくなりました。そんな場所で、直接現地の方のお話などをうかがうと、反省することも多々あり…。
あの日のこと、その後過ごした非日常時に感じたことを忘れず、今あることに感謝して、思いを新たに過ごしていこうと思います。

