晩秋の某日、にゃんこ父が遠山記念館に行きたいと言った。そういえば、10年以上前に行ったことあるけど、なーんも覚えてないわぁ〜と思って、リクエストに答えて再訪してみた。川島町までは、渋滞知らずの快適なドライブ♪ 30分ほどで到着しすっごい長屋門をくぐると、庭園の中にアプローチが。そしてその奥に、モダンな美術館とものすごい茅葺屋根の邸宅が並んでいる。
美術館のロビーには、こんな洒落たステンドグラス。そこには、日興証券の創始者である遠山元一のコレクションが展示されていた。そして昭和8年から2年7ヶ月の歳月をかけて建築された邸宅は、圧倒的な和の美に満ちている。
化粧の間の古い鏡台、庭園を望むまわり廊下…遠山御殿と言われたのも当然だ。戦争前の財閥の財力って、想像を絶するわぁ(××)
御殿の中ほどには、背丈の2倍ほどもあろうかというスゲー金庫が備え付けられていてビックリ!灯りひとつとっても、これいくらかかってるんだろう?の世界。そして奥へ奥へと部屋が続く。ここは大奥?
廊下の脇にある水琴窟は、筒を耳に当てて聞くのではなく、つくばいからひしゃくで水を玉砂利の上にかけると、どこからとも無くコロロンッと音が聞えてくるもの。こんなの初めて見たよ!御殿の玄関には、赤い実のなる木が…なんとも言えない風情。
この遠山御殿は、兜町で一旗上げた元一が、故郷に住む母の為に作り上げたものだ。昭和初期らしいお話ではありませんか!でも、こんな広い邸宅で落ち着けたのかしら?と、庶民としては心配してしまう。そんなことを思っていると、にゃんこ父がポツリとつぶやいた…
「ここにくると、昔の家を思い出して落ち着くんだよな」
う〜みゅ、確かに本家はこういう日本家屋だったけど、それって100倍くらい誇張してないっすか(^^;;; (つづく)
遠山記念館→
http://www.e-kinenkan.com/home.htm
遠山元一→
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E5%B1%B1%E5%85%83%E4%B8%80

