2013/5/15

炎上  映画

金閣寺の放火事件を扱った文芸作品というと、三島由紀夫の「金閣寺」をまず思い出す。

あの小説は抽象的で分かりにくい話であるが『美に対する嫉妬』が主人公に放火させた原因だと読んだ時に思った。

この映画は同じ題材を扱い大筋では主人公が金閣寺(作中は「驟閣寺」)を放火するまでの過程を描いた作である。

三島の小説が金閣寺が主人公の美の象徴であったのに対して、この作品では金閣寺は主人公と亡き父の間にある共通した憧れであったのだと思う。
要するに主人公が金閣に中で死ぬことは父の中で死ぬことと等しいのである。
その点三島の小説よりはるかに分かりやすい内容である。
ついでにこの「金閣寺放火事件」の実際を考えたとき、もっと分かりやすいのだと思う。
三島の小説はこの事件を美化しすぎている感覚があった。
しかしそれだけに小説「金閣寺」は美しいし映画「炎上」面白い。
この映画を観たときもう一度「金閣寺」を読みたくなった。
クリックすると元のサイズで表示します
タグ: 映画



コメントを書く


この記事にはコメントを投稿できません




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ