2013/4/9

4月  詩歌

二十九夜月

聖なる淫者の季節(「白石かずこ詩集」より導入部の一連)

『すでに
わたしは 入っていた
聖なる淫者の季節  4月に
没入する神の 失落に満ちた顔を
わたしは 太平洋の西でみた
彼は わたしの前にあり
声を とどかない一本の
電話線にねかせて
永遠へ 去っていこうとする
永遠とは 消滅であった』


辺句として
春愁や充電コード絡みあい

*白石かずこの詩集はどれも好きであった。でも愛読したのは20歳と21歳の2年間だけであった。彼女の難解な長編詩は意味は良くわからなかったが、青春の日の哀愁を感じた。それは遠く離れた恋人同士であったり、異文化への憧憬であったりした。この頃、私もまだ青春の中にいたのであろう。



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