2010/5/26

三昧境2  三昧境

三昧境2

蜆研ぐよき音にして厨より
蜆汁の底ひにありぬ身の二、三
蜆汁開かぬ殻のありにけり
ふらここの裳(もすそ)を風にひるがへし
春愁の薬変りし恙かな
春の霜暁の星々澄むばかり
別れ霜馬の看護(みとり)に明け初むる
薯床にはやばや見えて別れ霜
洲(しま)を占め夜干のむしろ別れ霜
片側は新樹となりし場末哉
新緑の緑に廻りしお客かな
ビール果てて餉となる卓の拭かれけり
大ジョッキ麦酒の泡の崩れけり
翠巒(すいらん)のコップに映ゆるビールかな
献酬(けんしゅう)に座の乱れたるビールかな
ビールの座 卓清らかに酌み初むる
大き蚤潰すやピチと快よし

               つづく



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