2010/3/28

三分間俳句講座15  三分間俳句講座

三分間俳句講座15

時間の旅をする

蓮華草の句を作ろうと思うと、息子が小さかったとき、近所の蓮華野で妻が息子に蓮華の冠を作ってやっていた日のことを思い出す。
やっと歩き始めたばかりの息子がちょこちょこと蓮華草を摘んでは妻に渡す。
妻はそれを少しづつ編んで最後には小さな冠になった。
それを息子にかぶせると息子はニコニコして喜んでいた。
もう、二十年以上前の話である。

人は誰でもある思い出があって、特定の言葉や味からその思いを蘇らせることがある。
その思い出を読み込むことも一つの方法である。
これを「俳句で時間の旅をする。」と言っていた人がいた。

ある季語を胸の中で反芻していると思わぬ記憶に出くわすことがある。
また、目の前の風景の中から過去のことを思い出すことがある。

俳句は一面時間の旅なのかもしれない。

しかし、過去の思い出ばかり頼りにしていると、片寄って似たような俳句しか出来なくなる。
その点は注意すべきである。



蓮華野に怪獣になる遊びして・・・修司





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