「2007年夏 涼を求めて奥飛騨路、廃道三昧!?痛痒し (その9)」
バイクでお出掛け記
さぁ〜て、、、いよいよ今回の奥飛騨林道旅のクライマックス編に突入してしまいますた。

いやはや、このクライマックス林探のお陰で、あっしのおケツは皮が摺れてズル剥けてしまい、

翌日以降、ヒリヒリと痛くて家に帰り着くのも難儀してしまったという、、、まことに苦い結果となってしもたのでありました。 ではでは、クライマックスのスペシャル林道突撃編、行ってみよぉ〜!!!
蛭ヶ野林道ゲートを抜けた先、
林道はT字に分かれる。
左は、今まで通って来た蛭ヶ野林道をグルリと回遊して、元の日照岳林道入り口付近へと帰り着く大黒谷林道の入り口である。
右はこの先直ぐに下降となって、ひるがの高原別荘地へと下りる道である。
当然ながらここは迷わずに、左の大黒谷林道を選ぶ。 モチロン、小甘くらいの脇はパスさせて頂きますた。 しかし、これがそもそも間違いの始まりであったとは...orz。
斜光を受けつつ、走り易い大黒谷林道を下って行く。
4キロほど下ると、
左手にダム湖が見えてきた。 発電用の大黒谷ダムである。 日照岳林道に入って間もなく林道を横切っていた配水管はこのダムから下りてきたものだったらしい。
ダムの広場でしばし休憩後、更に続く道を下って行く。 1.5キロほどで、
橋の先のT字路 に出た。 橋の上には ”
通行止” とだけ書かれた陳腐なプラ看板が置かれ、チェーンが掛っていた。 ふむむむ...。 此処だけはちょいとばかしゲートの雰囲気が違うのぉ〜。。。

この時は杞憂かと思ってますた。
橋を渡って右側に延びる林道は、行止ま林道の大谷林道。 残念ながら、ひるがの高原までは達していない様だ。
TMを確認し、ここは左折して最後の回遊ポイントである、大黒谷林道を突き進む。
っと、ナンだかいきなり余り使われてなさそうな雰囲気が漂ってくる。
そして、ものの数百メートルも進まないウチに、道はすっかり藪漕ぎ状態。
こんな崩落ポイントも出てくるが、いやいやど〜してこの程度。 本日前半に通過した大原谷林道に比べたら、この程度可愛いモノ。 ちょいなちょいなで越えて行く。
し、し、し、しかぁ〜〜〜し、、、

大黒谷林道の最後区間は、そんなワタシをあざ笑うかの如く道は加速度的に荒れていく。。。 こっ、こりゃ〜、、ちと手強いかな!?
そう思った矢先、イキナリ道の前方に沢が現れた。 ”
えっ!? ここが道の終点!? ” ではなかった。 道は沢を乗り越えてマダマダ先に延びているのだ。 ギヤは一速アクセル全開気合一閃!! 沢を乗り越え先に進む。
んだどもそっこから先は、ご覧の通り....。 到底道とは思えない様な状況となっている。 それでも道には比較的新しいトレール車のものと思しき轍が付いている。 ここを通過して先に行った猛者がいるのだ。 見えない先人に励まされ、草を掻き分け更に先に進む。
クソでかい崩落箇所も何のその。 目一杯山側にバイクを寄せてイッキに通過する。
んがっ!!!
ここから先がスゴかった....。 まじ目を疑う様な状況のオンパレード。
(|||ノ`□´)ノ〜オオオォォォー!! なんじゃやぁぁぁぁ〜〜〜!!こりゃぁぁぁ〜〜〜!!!
と叫びたくなる様な、パーペキなシングルトラック道。
そしてその先は道路上の草薮が更に酷くなり、シングルトラックも消えうせ、もはや誰もが、コレを道とは思うまい状態になってきた。。。。。
ガツン!!! ガキッ!! 鈍い音がして、アンダーガードとブレーキペダルに草薮に隠れていた大岩地雷がブチ当たった。 しまった!! と思ったが時遅し。 あ〜あ・・・・ブレーキペダルは、ぐんにゃりとあらぬ方向を向いている。 そして気力を振り絞り、草薮を掻き分け落石地雷を退かして更に進むと....。
嗚呼嗚呼.....。 なんてぇ〜〜〜、、、、こったいオ〜マイガッ!!
道路が長さ50m近くに渡ってスッポリと崩落して消失してるじゃ、あ〜りませんか!?
みっ、、道がね〜んすよ!道が!!!!
嗚呼、、、是にて前進不能、進退ここで窮まれり。

濛々とした草薮の中、必死こいて反転180度。 今通って来たばかりの、このド腐れ藪漕ぎ道を多大な労力を使って引き返す。 時刻は既に午後4時40分を回ろうとしていた。 大黒谷林道入り口から此処まで、8.4キロであった。 あと2キロも走れば、日照岳林道に抜け出れたろうに...。 無念。
ヒィ〜こらさっさで、大黒谷林道激荒廃区間を抜け出したワタシは、一目散にもと来た道を引き返す。 そして午後5時前に入り口の分岐広場に舞い戻った。 ヤレヤレ...。 今日もヤラれてしもた。 取り敢えず、ひん曲がってしまったリアブレーキペダルとシフトペダルを直さないとな。 工具を引っ張り出して応急修理を施す。
あ〜らら、、、ひん曲がってしまった、エイプ号のリアブレーキペダル。
シフトペダルも程度は軽いが曲がってしまった。
修理を終えて、ペットボトルの水を飲み干し、一段落。 しかし、夏とは言え深い谷に射す日は今にも消えようとしていた。 余り悠長にもしていられないので、さっさと帰還することにした。
ひるがの高原へと続く道は、ひたすら下りの舗装路で始まる。
ダートと舗装が交互に出てくる道を黙々と下って行く。
そして3キロ足らずで、
ひるがの高原の別荘地に出て道は終わる。
本日の合計ダート走行距離。
1) 片野川沿いの林道(大谷夏厩林道):15.5km
2) 森茂六厩川林道〜大原谷林道(ピストン往復):27.6km
3) 日照岳林道〜蛭ヶ野林道〜大黒谷林道(ピストン往復)〜ひるがの高原:43.4km
合計:86.5km
これじゃ〜、、、尻の皮が擦り切れて、手首がガクガクになって、手がマメだらけになる訳だ。
痺れて殆ど感覚が無い尻をさすりつつ、ひるがの高原を退出し、R156経由でR158へと入り、道の駅荘川で最後のトイレタイム。 と、ここで携帯を確認すると、飛騨半さんからメールが来ている。
『 貴殿に対し、今宵夜襲を申し渡す 』 という沙汰であった。 有り難や有り難やとソッコー返事をして、全速力でキャンプ地に戻る事にした。 この時、時刻は午後5時49分。
そこから先は、エイプ号のエボパワーに火が入った。 アクセル全開一直線、鬼神の走りで前行く車は片っ端からブチ抜かせて頂く。 R158〜県道90号線(猪臥山トンネル)〜県道479号線をぶっとばし、午後6時20分にキャンプ地に着いた。 いんやぁ〜、、、真剣にぶっ飛ばすとマジ速いです。 コイツは。(汗)
飛騨半さんに、ちょいと風呂に行ってくる旨のメールを入れて、風呂道具を持っていつもの風呂へ。 スッキリ汗を流して途中の酒屋で酒を買って、戻ってきたのが午後7時10分頃。 飛騨半さんは既に到着して待ってくれていた。
久々の再会に挨拶をして、早速テントの前で宴会開始。 飛騨半さんが持って来て下すった飛騨牛カルビと、途中、道の駅荘川で買った鶏ちゃんを焼いてワイのワイの話しながら食す。
宴は夜の10時過ぎまで続き、腹が十二分に駆逐され、ワタシの瞼が重くなってきたところで

お開きとなった。 飛騨半さん、ホントにどうも有難うでやんした。
【本日の走行距離:230Km】
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