ビビが一番好きな人は娘。
元気なころ、私が「ビビ!」と呼ぶと「ニャン!」
娘が「ビビ!」と呼ぶと「ニャンニャン!」と返事をしていた。
今はもう小さく「ウ〜ン」と答えるだけになった。
それでも娘が「ビビたん!」と言うと、か細いながらも何度も何度も返事をする。かあちゃんは娘にヤキモチをやく。
ビビは玄関の上がったところがお気に入りのようで、ここによくいる。
私もここに寝転がって、ビビと同じ高さに目線をおいて話をする。
「ビ〜ビ〜たん

」
痩せて、背中やお尻の骨がゴツゴツになったビビ。
何を出しても食べてはくれない。
今日は、モンプチの缶詰を一口、なめただけだった。
高たん白・高カロリーの栄養補助食を鼻につけたら、めっちゃ嫌がられた。
ニュートリカルを鼻につけたら、これまた嫌がり、オエっ。
かあちゃん、またビビの嫌がることしちゃったね。
人間には尊厳死がある。
猫はしゃべれないけれど、猫にも尊厳死ってあるんだろう。
無駄な治療や延命はやめてほしい・・・
私がもし治らない病気になったら、尊厳死を選ぶだろう。
ビビもそうなのかもしれない。
猫らしく、ビビらしく・・・。
ビビをこんなにした病気が憎い。
ビビの中のウイルスよ、消えろとはいわない。
大人しくしないと、ビビがいなくなったらお前達もいなくなるのだ。

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