どうも、こんにちは。
平安京時代初期から京都を守護するために創建された
真言宗総本山・東寺。
JR京都駅の近く、京都市の中心部にあるこの古刹は、京都を代表する寺社仏閣のひとつとして広く知られた名所です。
この東寺では毎月21日には「弘法市(こうぼういち)」が行われます。
これは毎月21日が「東寺の縁日」であることに由来しています。
この日に参拝すればより多くの功徳が得られるとされています。
祖師である弘法大師こと空海が入寂した3月21日であることから由来しているそうですが、1239年頃から毎月21日に行われるようになったそうです。
多くの人々が盛んに訪れるので、最初は屋台で茶屋を営む商人が出てきて、後世には薬屋や植木屋など他の商人も屋台を出すようになって、現在に至るそうです。
まだ冬場のある時期に、私もこの「弘法市(こうぼういち)」を訪れましたので、その様子をお届けします。
JRや近鉄電車、京都市営地下鉄などの「京都駅」。
その南側の八条口。
その前の八条通りを少し西へと歩いた「大宮八条」の交差点。
「大宮八条」交差点から少し南へ行けば、東寺の東門前に着きます。
東寺東門の前には、京都市営バスの
「東寺東門前」停留所もあります。
東寺へのアクセス方法は他にもいろいろとありますが、今回は東門から行きました。
東門から中に入ります。
門から中に入りますと、もう既に多くの参拝者と出店で賑わっていました。
シリーズ第117回でも訪れました、「弁財天堂」や「開運大元帥明王堂」の方も訪れてみます。
この辺りは屋台のある通りから離れているからでしょうか。
それほど人混みも見られません。
北門の方へと向かう道に戻ります。
この辺りには、道端に屋台が並んでいるためか、多くの参拝者や観光客の姿が見られます。
北門へと続く道の途中に、東寺の
塔頭(たっちゅう)寺院のひとつ、「観智院(かんちいん)」の門がありました。
この観智院には、「五大の庭」という庭がありますので、シリーズ次回あたりにでもとりあげたいと思います。
北門からは出ず、境内への戻ります。
実に多種多様な出店が並び、そして多くの人で賑わっています。
縁日だけあって、境内各所でも何やら行事が行われていました。
境内「御影堂(みえいどう)」前の光景。
そもそも東寺の縁日とは、21日に「御影堂(みえいどう)」という場所で行われる「御影供(みえいく)」という行事が行われる日のことです。
それらしき行事が行われていたようです。
「毘沙門天堂」。
「御影堂」の裏側に祀られている不動明王。
「尊称陀羅尼(そんんしょうだらに)の碑」などが並んでいる場所にも、参拝者の姿が。
これらのスポットについても、また後日にでもシリーズにとりあげたいと思います。
これは、「五重の塔」辺りの光景だったかな?
ここにも多くの出店と参拝者の姿が。
境内社のひとつ「鎮守八幡宮」。
こちらでも、何人もの参拝者の姿が見られます。
「八幡」という異教の神様が仏教寺院内で祀られているのも、「神仏習合」の国・日本ならではのこうけいでしょうか。
というより、明治の
「廃仏毀釈」などという暴挙が行われるまでは、これが日本人本来の信仰・宗教文化の姿だったのですが……。
「金堂」の前辺り。
東寺・南門付近まで来ました。
ここまでも、多くの出店や参拝者が。
ただ既に夕方近くになってきたからでしょうか。
出店を片付け始める人の姿も見られます。
南門と堀の外側にも、出店が並んでいたりします。
夕方4時半頃になりますと、出店を片付ける人の姿も目立ち始めます。
こうして「弘法市」、「東寺の縁日」は無事終わります。
この「縁日」「弘法市」には毎月、1000以上の出店が並び、20万人ほどの人が訪れるそうです。
また、毎月第一日曜日には「骨董市」も行われ、こちらも多くの人々で賑わうそうです。
現代日本は近代合理主義の考えに支配されたとはいえ、やはり寺社の持つパワーは、それが人々をひきつける力というものには、現代でも目を見張るものがあります。
それでは今回はここまで。
また次回。
*東寺へのアクセス・周辺地図は、
こちらをご覧ください。
*東寺のHP
http://www.toji.or.jp/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
