「京都妖怪探訪(272):2013年・将軍塚の桜」
妖怪スポット
京都各地の霊場魔所、妖怪伝説の地や、曰く付きの場所の桜を巡る、今年の「霊場魔所の桜」シリーズです。
今回は、
シリーズ第233回から
第235回でとりあげました、将軍塚の桜の光景をお届けします。
将軍塚とは、現在でも心霊スポットとしても知られている場所でもありますが、平安遷都の頃からあったとされる霊的スポットでもあります。
現在は、天台宗比叡山の別院・青蓮院門跡の飛び地境内だそうです。
そんないろいろと歴史や曰くのある地ですが、秋には紅葉、春には桜の名所でもあると聞きましたので、この度訪れてみました。
またこの時、大規模な工事が行われている最中でしたので、この期間でしか見られないような将軍塚の姿も併せてお届けします。
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まずアクセスですが、現在では将軍塚へは車でないと行くのは難しいでしょう。
将軍塚、将軍塚大日堂と門前の公園前には、多くの車が停められるための駐車場もあります。
駐車場の周辺でも桜が咲き誇っていました。
将軍塚へ行くには、国道1号線か三条通り(京都府道143号四ノ宮四ツ塚線)から東山ドライブウェイを車で上って行くのが一般的です。
バイクの場合は、通行時間帯などによる厳しい制限があるため、バイクで行き来するのも難しいでしょう。
徒歩で登る道もあるそうですが、地元の方の間でもあまり知られていないほどわかりにくく、そこを歩いて上るのも大変だそうです。きちんと事前の調査と準備を下上で、いつかチャレンジしてみたいとも思いましたが、まだこの辺りの地理に慣れているわけでもないので、今回は歩いて登るのはやめておきました。
ところで、この将軍塚へ続く道・東山ドライブウェイには、「首なしライダーが出る」等の怪談話もあるそうです。
何でも、「ドライブウェイのツルに首をひっかけて、首がちぎれて死んだライダーの霊が夜な夜な現れる」という話だそうですが。
一部には、「その事故のためにバイクの通行が禁止・制限されることになった」とか、「そのライダーの生命を奪ったツルはまだある」とかいう噂もあるそうですが、この2つの噂はちょっと眉唾ものではないか、という気は、私にはするのですが。
この道にバイクの通行制限がされるのようになったのは、「暴走族等の溜まり場みたいになったため」だという話を聞いたことがあります。
また、死亡事故まで起こしたような危険なツルがそのまま放置されているというのは、ちょっと考えられないと思うのですが。1959年(昭和34年)に日本道路公団の有料道路として開通しましたが、その後は京都市に移管されたそうです。普通ならば、そんなツルは管轄する団体や市町村などで処理するはずですし、事故後も放置され続けていたとすれば、管理の怠慢であり、問題になると思うのですが……。
また東山ドライブウェイには、<!>というマークの警戒標識が立っている場所があるそうです。他ではまず見られないこのマークは「その他注意」という意味らしいです。カーブでも、交差点でも、歩行者でも、落石等でもない、警戒すべき「その他」とは……それは「幽霊」だそうですが。
前にここを訪れた時、見つけることができなかったので私は、「本当にそんな標識あるのか?」などと疑っておりました。しかし、実際に見つけて写真撮影された方もおられる(※例えば
こちらの方とか)ようですので、私が見落としていたか、その標識前を通らなかったかだけかもしれません。
またいつか機会を見つけて、その標識も探したいところですが。
すみません。
話がそれましたので、戻します。
駐車場前の公園の光景です。
のどかな光景です。
この公園にも「出る」という噂もあるそうですが……真偽のほどはわかりません。
駐車場前の展望台。
ここから京都市の光景が一望できます。
しかしここでは、桜は観られませんでした。
ここには桜はなかったのか。
あるいは、花の咲く時期でなかったのか。
どちらかはわかりませんでしたが。
駐車場から奥の方へ、将軍塚・大日堂の入り口へ。
門から境内に入りますと、ちらほらと桜の花も。
将軍塚・大日堂の前。
ここを訪れたのは4月のはじめ頃でした。
今年の桜は、開くのも散るのも早く、市街地ではピークを過ぎたような場所もあったのですが、ここではまだ蕾もあったようです。
大日堂から境内の庭へ。
岩の中から生えている黒松、私が勝手に「ど根性松」と命名した松も元気なようです。
ところが、境内には何もない一角も。
「将軍塚」と呼ばれる塚も丸裸に。
以前訪れた時には、その大きく丸い塚の上には、大きな木がたくさん生えていたはずですが……。
そう言えば、「将軍塚は大規模な工事のため、平成25年1月から平成26年夏頃まで一時閉園する」という話がありました。
今回は特別公開の期間だっため、工事中にも関わらず入場できたのでしょう。
おそらく、将軍塚や庭園のこんな姿を見られるのも今だけでしょう。
これはこれで、貴重な体験をしました。
なお、「そもそも将軍塚とはどういう場所か? 何のために創られたのか?」については、
シリーズ第234回で、妖怪絵師・研究家の
葛城トオル氏による解説もありました。
参考までに、その動画も貼り付けておきます。
そして、境内の一番高い展望台に上ります。
おそらく今しか見られない将軍塚……を上から見た姿です。
この上から見る京都市内の光景も。
境内の桜の光景も、これからしばらくは見納めになるでしょう。
それでは、今回はここまで。
また次回。
*「将軍塚」及び「将軍塚・大日堂」へのアクセス・周辺地図は
こちら。
*『将軍塚』のホームページ
http://www.shorenin.com/shogun/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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