「京都妖怪探訪(154):貴船の紅葉2011年・その4」
小旅行
こんにちは。
またオフの多忙などで1週間ほど間が空いてしまいましたが、京都の霊場のひとつ
貴船の紅葉を見に行った時の記事・第4回目です。
今回は、
『貴船もみじ灯篭』という、紅葉の貴船で夜間ライトアップをするというイベントに参加してきました。
冒頭の動画は、その時に乗った
叡山電車(叡電)の「紅葉トンネル」の様子です。
毎年紅葉の時期になりますと、
叡電の市原駅と二の瀬駅との間に紅葉に彩られた区間があり、そこの紅葉を乗客に鑑賞してもらうために、そこをスピードを落として通過したり、夜間ライトアップをしたりするそうです。
(ただ私の場合、動画は最近始めたばかりということもあって、すみませんが、あまり上手くは撮れていないようです……)
夜の
叡電・貴船口駅ホームの様子です。
こんな車両も、この時期ならではのものでしょうか。
駅ホームから見た、ライトアップされた紅葉。
貴船口駅から少しバスで行き、そこから先は灯篭でライトアップされた山道を行きます。
貴船川もライトアップされています。
本宮近くの付近。
旅館や飲食店などが建ち並び、夜でも多くの観光客や参拝者等が訪れていて、賑やかな場所です。
貴船神社・本宮の入り口前に到着。
そこから本宮・境内へ。
本殿前で売られれていた「夢守火ローソク」という赤いロウソク。
「夢守火」と書いて「むすび」と読むそうです。
本殿に参拝して、神様に挨拶をした後、一本買ってみます。
本殿よりさらに奥へ。
この夜は、たくさんの参拝者や観光客で賑わっていたのですが、ここから先になると人もまばらになり、暗く寂しい道が続きます。
「結社(ゆいのやしろ)」の辺りを越えて、奥宮の参道へ。
わずかな灯篭の明かり以外には何もない真っ暗道が続きます。
ここでふと、思いました。
橋姫、滝夜叉姫、鉄輪伝説の鬼女など、丑の刻参りを行った人々は皆、このような夜道を毎晩通い続けていたのでしょうか。
シリーズ第138回では、現在でも行われている丑の刻参りの痕跡を発見しましたから、おそらくは現在でもなお、貴船・奥宮では真夜中に人を呪う儀式が行われているのでしょうが……。
こんな山奥の夜道を毎夜通い続けるとは、考えてみればもの凄い執念です。
一体どのような思いで、このような道を歩き続けていたのだろうな。
ふと、そんな感傷にとらわれてしまいます。
夜の奥宮・境内。
境内の船形石に灯された「忌火」。
その「忌火」の火を、本宮で買った赤いロウソクに灯します。
奥宮・本殿前に設けられた献灯台にロウソクを捧げ、祈ります。
ただ……。
これはこれで風情があって良かったのですが……。
確か当初の予定では、船形石にたくさんぶら下がっていた竹筒のロウソクに灯りをともすはずだったのですが……。
この時には、船形石には全く灯りはともされてませんでした。
というより、あれほどあった竹筒のロウソクは……?
数多くのロウソク灯りに包まれた船形石の姿が見られるのを楽しみにしていたのですが……ちょっと残念です。
それにしても何故、船形石のロウソクはなかった、というか外されたのか?
私が想像するに……おそらくわざわざ奥宮までロウソクを持って参拝しにくる人が少なかったからではないか、と思います。
確かに貴船には、たくさんの参拝者や観光客が来ていたのですが、その多くは本宮やその周辺の料理旅館などにばっかり集まっていて、そこから先に行く人はあまり見られませんでした。
やはり肌寒いこの時期に、わずかな灯篭しかない真っ暗な夜道を、しかもおよそ15分くらいの距離を歩くのは、(特に中高年以上の方には)きつかったのではないか、と思います。
そういえば、奥宮への道で見かけたのは、ほとんど若い人たちばっかりだったように思います。
そう考えれば、奥宮まで行く人が少なかったのも無理はなかったかもしれませんが……。
それでも、「船形石をロウソクの火で包む」というイベント自体はいいアイデアだと思いますし、そんな船形石の光景も見たいと思いますし。
実施の時期を夏場辺りに持ってくるとか、より多くの人が参加しやすいようにしてくれたらどうかと思うのですが、いかがでしょうかねえ……?
では、今回はこの辺で。
もう紅葉の時期は過ぎたようですが、もうちょっと紅葉特集します。
次は貴船以外の霊場魔所の紅葉の記事を書きます。
それではまた次回。
貴船神社のHP
http://kibune.jp/jinja/
貴船もみじ灯篭のHP
http://momiji-tourou.xii.jp/
叡山電車のHP
http://eizandensha.co.jp/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
