前回の続きで、京都屈指(あるいは日本屈指)の心霊スポットとも言われ、古くからいくつもの伝説も遺されている京都市北部の「深泥ヶ池(みどろがいけ)」を訪れた時の記事です。
今回は、深泥ヶ池のちょっと奥の方へと入って行きました。
古の時代には、異世界との境界線・出入り口のように考えられた「深泥ヶ池」とその周辺がどのようなものだったか。
それに少しでも触れてみたいと思います。
民家やマンションなども建ち並ぶ「深泥ヶ池」の周辺。
「心霊スポット」とか、「龍神の棲む池」とか、「鬼の通り道」などという話を聞いていて、正直最初はびびって身構えていましたが、こうして見ると、ごく普通の落ち着いた郊外の住宅地という感じもします。
もっとも、真夜中や雨の日などはまた違ったをこの池は見せてくれるかもしれませんが……。
深泥ヶ池が……より正確には「深泥池生物群集」が天然記念物であることを示す案内板や石碑が立っています。
前回でも少し触れましたが、ここの池の歴史はかなる古く、氷河期時代からの植物群落や、特有の動植物なども多数あり、学術上も貴重な場所だそうです。
ゴミを捨てたり、釣りなど動植物を勝手に持ち帰ることや、動物に餌をやることなどを禁止した注意書きが、いくつも立っていました。
おや?
池の一角に、カルガモの家族が。
面白いので、ちょっと見ていきます。
あまりにも可愛らしく思えたので、カルガモ一家の様子を様子を見ながら、ついついと長い時間を過ごしてしまいました。
「深泥ヶ池の奥の方まで見る」という当初の目的を思い出し、名残惜しかったのですがカルガモ一家に別れを告げ、奥を目指すことにします。
池のほとりに、舗装されていない小さな道がのびています。
いくつか注意事項の書いた看板がありましたが、この先は一般人でも入れそうなので、ここから奥へ進むことにします。
途中で消えてしまいそうな、細い道をひたすら進んでいきます。

この時確か、まだ昼下がりの明るい時間帯だったと記憶していますが、池のほとりの小道は木々がうっそうと生い茂り、薄暗いような、ちょっと不気味な感じもしました。
ほんの少しですが、「このまま帰れるのか?」とか、「とんでもない場所へ出てしまうのではないか?」などといった不安や妄想などが、頭に浮かんできました。
想像力の豊かな昔の人々が、「龍神が棲んでいる」とか、「鬼の世界に通じている」などと思いこんだのも、ちょっとわかるような気もします。
夜や雨の日になれば、さらに怖さ、不気味さが増すことでしょう。
また道の途中には以下のように、もう少しで水没しそうな箇所とか、ほとんど水没している箇所もありました。
この時は、何とか迂回路を見つけたりして先へ進むことができましたが。
夜間や雨の日等は、この道を通らない方がいいでしょう。
霊や妖怪などとは別の意味で、危険な場所です。
もしこの記事を読まれた方の中で、深泥ヶ池やその周辺に行こうと思われた方は、十分にご注意ください。
さて、記事の長さも写真画像の数もそこそこになってきたので、ここで一旦切ります。
シリーズ次回に、もう一回「深泥ヶ池」の話をします。
「深泥ヶ池」とその周辺の地図は
こちら。
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
