今回は、京都は京都でも、長岡市にある長岡天満宮をとりあげます。
「天満宮」というの名の示すとおりここは、
怨霊神・菅原道真を祀った神社のひとつです。
長岡天満宮は、今月15日まで行われていました
『平成23年・京都十六社朱印めぐり』のうちのひとつとして訪れたので、その時の記事を。
長岡の地は、生前の菅原道真が在原業平らと共に詩歌などを楽しんで遊んだ地でありました。
在原業平といえば、平安時代の有名なスケベエというかプレイボーイ……いや、失敬。平安時代の有名な貴族・歌人の一人で、『伊勢物語』の主人公とも考えられる人物でもあります。
道真と業平が同時代で、しかも親交もあったとは初めて知りました。
道真が藤原氏の陰謀によって太宰府へ左遷させられた時、この地に立ち寄り、楽しかった頃を懐かしんで、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しんだと伝えられています。
その縁故あって、道真の像が祀られたことがこの神社の起こりだとされています。
梅やキリシマツツジなどの多くの花が植えられており、花の名所としても知られています。
長岡天満宮へは、長岡市街からはJR東海道線の「長岡京」駅。
もしくは阪急電車の「長岡天神」駅からがよろしいかと思います。
そこから阪急バスで「長岡天満宮前」停留所で降りれば、天満宮の入り口前に着きます。
あるいは、阪急・長岡天神駅からならば、歩いて5〜10分くらいで行ける距離です。
こうして見ると、堂々たる大きな石鳥居です。
しかしそれより凄いと思うのが、鳥居の手前により高くそびえ立っている大木です。
その大鳥居をくぐって正面を進むと、キリシマツツジの道が続いていました。
しかしあいにく、開花の時期ではなかったようで、その道は閉鎖されていました。
それで、キリシマツツジの道の横に沿うようにのびている道を進みます。
「八条ヶ池」という池の真ん中を横切る道を進んで行きます。
この八条ヶ池は、江戸時代に当時の領主・八条宮が造らせたという灌漑用のため池だそうですが、水上橋や六角堂も造られ、観光名所や市民の憩いの場ともなっています。
境内の道を進んでいきます。
梅や桜の時期はまだ先のようです。
まあ、訪れたのが節分の少し前くらいの時期なので、それも当然ですが。
しかしながら、「まだ花の咲いていない冬景色もまた、それはそれでいいかも」という気もして、そのまま境内の散策を続けることにしました。
参道の周囲には、いくつもの樹木や石碑が並んでいます。
こうして見ると、いい枝ぶりの樹が。
花がまだ咲いていない分、その枝ぶりがよく見えます。
さらに境内の参道を進みます。
上の石段を登った参道の途中で、庭園を発見。
そこにも立ち寄ってみます。
「紅葉庭園・銀景園」というそうですから、紅葉の季節に訪れたら面白そうですね。
庭園内にも末社や石碑が立っています。
銀景園の横にある末社のひとつ、笠松地蔵。
この地から出土したと言われているお地蔵さんだそうです。
なお、この銀景園が造られたのは平成19年。つまり意外と最近だそうです。
庭園内には、貴船の銘石で造られたという道真の歌碑です。
庭の散策を終えると、参道に戻り、本殿を目指します。
この鳥居を上がって本殿へと進むのですが、今回はそこそこ長くなりましたので、一旦切ります。
それでは、また次回!
長岡天満宮のホームページ
http://www.nagaokatenmangu.or.jp/index
長岡天満宮へのアクセス、周辺地図は
こちらをご覧ください。
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
