またまた
京都・東山花灯路関連の記事です。
今回は、あの清水寺の夜間特別拝観に行ってきました。
冒頭の画像は、その時にたまたま本堂で目にした光景です。
薄暗い中、着物姿のうら若き女性が本堂に向かって何かをお祈りしています。
なかなか絵になる光景だと思いましたので、冒頭に持ってきたのですが、いかがでしょうか?
仕事・生活・学業等、長く京都で過ごしていながら、全国的・世界的にも有名なこの名刹を訪れることがありませんでした。
今回の夜間特別公開を機会にと思い立ちました。
まずは、清水寺への入り口ともいうべき、五条坂の風景から。
町屋っぽい風景の中に灯籠がともっていますと、風情があります。
灯籠などのわずかな光だけに照らされた夜道を進んでいくと、遠くにライトアップされた塔が見えてきました。
観光客の姿もちらほら。
目指す場所はあちらのようです。
入り口下の付近です。
入り口付近。大勢の観光客等で賑わっています。
仁王門です。
近くから見上げると、その威容に圧倒されそうです。
(……とはいえ、私の拙い写真では、今ひとつその威容がわかりにくいかな?)
仁王門前を護る狛犬。何かに向かって吠えているようです。
仁王さんです。格子の向こうからでも、その威容と迫力が伝わってきます。
西門です。ライトアップされてますが、この時は閉められていました。
夜のライトアップに映える三重の塔と庭の木。
境内には若い人たちの姿も、よく見かけます。
うーん。冒頭の画像みたいに絵になります。
……などと言ってる私は、もう既にオヤジなのか?
手を洗う……というより、清める場所です。
境内にも灯籠が並べられています。
境内の轟門にあった立像です。
仏教・四天王のうち、持国天と増長天でしょうか?
仁王門の仁王みたいに、格子・金網越しからも威容が感じられます。
【2010年3月20日追記】
正確には、広目天と持国天だったようです。ここで訂正いたします。
ただ、
清水寺HPによれば、最初は増長(多聞)天と持国天だったようです。
本堂の方へと向かいます。
本堂は多くの人で賑わっています。
このユーモラスで親しみやすい姿の大黒様は、確か本堂かその近くで祀られていたのだったかな?
藤子不二夫の『笑ぅせえるすマン』に似ていると思うのは、私だけでしょうか?
縁結びの神様として有名な地主神社は、夜は閉鎖されて入れませんでした。
もっとも私のような「万年モテない男」には、あまり縁のない場所かもしれませんが。
それでもちょっと残念な気がします。
さらに奥。地蔵堂です。
さらに奥。奥の院です。
奥の院に、こんな面白い観音様があったとは。
小松和彦『日本魔界案内』(光文社)によれば、この奥の院の右脇には「夜叉神堂」が祭られているそうです。これは呪いや縁切りに効果があったとされる「縁切り夜叉」の現在の姿であると推測されています。
弊サイトで続いている「京都妖怪紀行」シリーズにも加えたかったのですが、この時は暗すぎて確認できませんでした。
小松氏が、これこそ縁切り夜叉ではないかと考えたという「恐ろしげな姿」とはどんなものだろうか、と楽しみにしてきたのですが……残念!
次は、もっと明るい時に見に来るとしましょう。
さて、ざっと夜の清水寺を回ってきましたが、長くなりましたので、今回はそろそろこの辺にしましょう。
次回は、「京都妖怪紀行」シリーズとして、清水寺の不思議スポットとか、三年坂についての記事を。
あるいは、清水寺の夜桜等の記事でも。
