「三嶋神社・鰻大放生祭 @ 京都妖怪探訪(725)」
京都散策
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どうも、こんにちは。
シリーズ前回に引き続いて、京都・東福寺近くの古社・瀧尾神社の記事です。
今回は、毎年10月26日に行われる、三嶋神社の「鰻大放生祭」、通称「うなぎ祭」を紹介します。
三嶋神社の神使とされるうなぎを境内池に放つことによって、うなぎの供養を行うという祭事です。
その為、全国からうなぎ屋さんや養殖業者さんなど、うなぎに関係のある業者さんたちが集まってきます。
そんな珍しい祭事に参加してきました。
2020年(令和2年)10月26日、(
シリーズ前回の瀧尾神社にて)青天の日に行われました。
午後2時から開催ですが、昼過ぎには既に多くの参拝者が集まっていました。
事前予約していた参加者がほとんどだったのですが、私もダメ元で頼んでみました。
そうしたら、祭事後に渡されるお土産に用意されたお菓子が足りなくて配れないかもしれないことと、志納金(5000円以上)を払って参加することを承知してくれたら、飛び入りでも参加可能というお返事を頂きました。
5000円以上というお金は、私のような安月給サラリーマンには結構高いですが・・・それでもここは、この祭事に参加したいと思い、払って参加することを決めました。
参加する際、このような護摩木を頂きました。
この護摩木に氏名、住所、願い事などを書くそうですが、
私は「神様にお願い事をしないこと」を原則としていますので、本日参拝できたことを感謝するだけにしておきます。
この日、本殿は改修工事の最中だったようですが。
本殿奥にある三嶋神社の祈願所へと進みます。
元々は三嶋神社のお祭りなのですが、元の三嶋神社が多額の負債を抱えて、敷地にマンションが建てられてしまったので、こちらの祈願所へと移転してきたそうです。
後に三嶋神社が元あった場所のマンション裏に、以前より小規模ながらも復活させられた後も、狭くなった敷地でうなぎ祭が開催出来なくなったこともあって、現在もここでうなぎ祭が行われています。
うなぎが放生されるという境内の小さな池。
「放生(ほうじょう)」というのは、捕らえた生き物を逃がして功徳を積むという、仏教や神道の宗教儀式です。
ここにうなぎを、元々は(かつてはうなぎや水蛇などが居たという)三嶋神社の池に放つことによって、うなぎを供養して、功徳を積むのでしょう。
境内の一角に、今回放生される3匹のうなぎが。
三嶋神社の「三」は3匹のうなぎの姿を現しているそうです。
また、三嶋神社の絵馬にも描かれている三匹のうなぎは家族を表しているとも伝えられています。
三嶋神社は、偽白河天皇や秋篠宮親王などの皇族が子宝祈願をしてきたように、子宝祈願や家庭円満などのご利益があるとされてきました。
次第に多くの参拝者が集まってきます。
やはりうなぎ関連の業者さんが多いようですが、私のような一般参加者もちらほらと混じっていました。
宮司さんや神職の方々が登場し、神前で祈り、祝詞を捧げます。
三匹のうなぎが境内の池へと放生されます。
神前に護摩壇が組まれて、護摩の火が焚かれます。
集まった参拝者が配られた榊と護摩木を捧げていきます。
私も榊を捧げ、護摩木を火にくべます。
こうしてうなぎ祭は無事終わりました。
最後に私を含む参加者にお土産が配られます。
記念にご朱印も頂きました。
その後、元の三嶋神社にも参拝してきました。
こちらの方はひっそりとしていました。
記念に三嶋神社のご朱印も頂きました。
帰宅後、もらったお土産を開けました。
令和3年の神社歴の他、絵馬と同じ3匹のうなぎが描かれたお菓子や。
こういうお札と絵馬が。
これは・・・三嶋神社の神使であるうなぎと、今話題の疫病を退ける妖怪(神?)アマビエ。
こういうご時世を反映しての絵柄でしょうか。
こうして楽しく、充実した平日休みを過ごすことが出来ました。
今回はここまで。
また次回。
*瀧尾神社へのアクセスは
こちら(※
「じゃらん」より)。
*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/
