今日から決勝トーナメントです。どのチームにとっても、今日の敗戦は次への切符を失うこととなり、その意味では大事な一戦となるわけですが、ここに照準をしぼっている高校と、その上を見据えている高校とでは目指しているところが違っているかもしれません。うちとしては全員が後者であってほしいと思うわけです。春の関東大会予選の切符はすでに手にしました。苦しいチーム事情ではありますが、もう一つ上の新人戦の県大会の切符をねらいたいところです。そのためにはどうしても地区の3位以内を確保する必要があります。そのためにも今日、もたつくわけにはいかないのです。
試合は序盤から主導権を握っていて、それほど危なげのない試合運びなのですが、試合をしている当人たちが感じていたように、とにかく小さなミスでなかなか得点ができません。結局、最初のトライまでに10分を要したのです。その後は順当に得点を重ね、前半は5つのトライを挙げ、ほぼ勝利を手中に収めます。
攻撃はともかく防御でもそれほど危ないシーンは見たらず、その意味では勝敗を分けるシーンはどこにも見あたらなかったと言えます。だからこそ最初から最後まで自分たちらしく戦えたかどうかを確認する必要があります。スクラムは及第点です。ただしラインアウトに関してはまだまだ注文がつきます。バックスの防御はまずまずだとしても、攻撃に関しては自分たちで間合いを詰めすぎて、スペースをもつぶしていたのではないでしょうか。あれほどに攻めていただけに、一人ひとりの欲張りが、チームを活かさなかったことを肝に銘じて練習に臨みましょう。チーム、ボール、スペース、活かすべきものはそういうものです。その意味で少しばかり歯車が狂ってしてしまうかもしれない危険性を感じる場面が目立ちました。
それでも今日の勝利は大きいのです。勝利を確信してはいましたが、それでもここで勝って、弾みをつけていくべきだったのです。次は相手リーグの1位通過のチームです。それでもひるむことなく、しっかり前に出て行きましょう。

0