日本のバラは死んだ

2008/12/19 | 投稿者: きちゅー

夜に親友ねこまたからメールが来て、
「Hバラ園のHさんが今週亡くなったらしいよ。」
と。

Hバラ園のHさんとは、アタシが前の会社で仕事をしていた頃に担当させていただいていたバラ園さんだ。
「植物」というカテゴリーでは一緒になるのかもしれないが、アタシがいた業界とは全くといっていいほど接点がない業界にいるねこまたがナゼそんな情報知っているのか…?
かなり有名な人だから、その訃報はねこまたの業界にも伝わったのだと思う。
しかしこれはかなりショックなニュースであった。

Hさんは今どき珍しくめちゃくちゃ手間のかかる土耕栽培(土で栽培する)で切花用のバラを作っている、日本でも数少ない農家さんだ。(現在の切花バラは、腰の高さほどの棚でロックウールという固いスポンジに苗を植えて水と肥料を流して育てる水耕栽培が主流です。)
Hさんのバラは東京オリンピックの年に栽培と出荷をはじめ、過去に何度も農林大臣賞をとっている。
土で育ててるから、バラの香りがハンパなく強い。花も長持ちする。水耕栽培のバラのように細くひょろひょろしてない。
…などと、いろいろ専門的なことを書くとキリがないのだが、とにかくアタシが知る範囲では、日本一のバラを作る職人さんだったのだ。

そのキャラクターも強烈で、「俺はバラ栽培では技術も意気込みも日本一」と豪語してはばからない人だった。
だから、自分のバラが市場で思うような値段がつかないときは、うちの会社にガンガン電話をかけて抗議したり会社に押しかけてきたりする人だった。

うちの会社の人たちは、その強烈キャラクターについては面白おかしく思っていたが、仕事中に長い電話をかけてきたり、うちの会社に来ては長話をするのには正直うんざりしていたかもしれない。
けれども、自信満々で自分の育てたバラのうんちくと、それをなかなか納得するような形で市場が評価してくれないというグチ話は、アタシは楽しく聞いた。

ある日、これを文章にしてアピール材料にしたら面白いんじゃいかと思った。
それで、農場の写真つきで、Hさんのうんちく話をブログ形式で会社のHPに載せたのだ。

そしたらそれがいろんな方面でかなり好評を得た。
いろんな所から、Hさんのバラの引き合いがたくさん出てくるようになった。

Hさんはアタシの文章をとても喜んでくれて、
「横浜でごちそうしてやる!」と桜木町の寄席と中華街に連れて行ってくれた。
それから、「きちゅーと俺は寝た仲だ!」と触れ回っていたが…。

58歳。突然のくも膜下出血。今日、お通夜だったらしい。
会社関係の人は誰か出席したと思うが、会社を辞めた元同僚もお通夜に参列したらしいと聞いてちょっと驚いたと同時に悲しくなった。
山形にいると、会社から連絡も来ないし(多分遠い&病気だからと思って知らせないのか)、お通夜やお葬式にも参列できない。

休職している間に、世の中ではいろんなことが起こっている。多分もう戻らない業界だとは思うけど、いろいろ気になる。

今日のニャニゴ:左は湯たんぽ。湯たんぽのそばにいつもいる。
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2008/12/21  16:28

投稿者:きちゅー

>yupuさん
一番の問題は距離よりも懐具合が…(笑)。いつかお線香あげに行きたいと思います。

>かとんさん
顔は覚えてなくても彼のローテを覚えてる、ってHさんにしてみればすごいほめ言葉ですよね!

>nyaonyaoさん
うう電報。そういえばそんな手もありましたね。お葬式に行けなくても、できる限りのことをしたんだからよいのではないでしょうか。

>五十嵐さん
がんかー。辛かったでしたね、本人も周りの人たちも。仕事で関わってきた人たちは年上の人が圧倒的に多かったので今後いろいろ心配です…。

>ねこまた
花屋の人がいたんならすぐ分かるね。同じ県内だしにゃ。いやぁ、まさかあの人が!てな感じにゃ〜〜。。。

>徳井さん
そうですね。早くから目標なり目指すものなりが見つかってる人はホントにうらやましい限りです。

>ぴんくのらんどせるさん
いやぁ、太い人生でしたねHさんは。花はすぐに枯れてしまうけど、それに向けた情熱を周りの人の心に永遠に焼きつかせる力のあった人でございましたわ。

http://moon.ap.teacup.com/kityur/

2008/12/21  3:40

投稿者:ぴんくのらんどせる

御冥福をお祈り申し上げます。
生き方壮絶だなぁ。
いい仕事がしたい。納得のいくものを
めざして。
ご愁傷様でした。

2008/12/20  19:44

投稿者:徳井

人生で何か自分の目標やテーマを持っている玄人ってかっこいい。
Hさんは、そんな人なのでしょうか?おしい人が亡くなりましたね。

自分も1つの専門を極めたい、「**って言ったらあの人!」って言われたいと思っていたけど、今は早く就職したい!ってレベル。自分が休んでいる間にも、世間はドンドン変わっている(悪いほうに・・・

2008/12/20  15:32

投稿者:ねこまた

何故知ったかって?昨日は職場の忘年会だったのさー。
メンバーには花屋を経営している社長や園芸関係の人もいたもんで・・・。

Hさん、残念だったにゃ。
切花業界のことはよくわからないのだけれど、これから日本のバラ農家さんは安い輸入品に押されて大変だから、Hバラ園さんのように、香りや品質で勝負せねばにゃ〜と思っていたのだけれど、その第一人者がこんなに早く亡くなられてしまうとは・・・本当に残念にゃ。

http://happy.ap.teacup.com/nekomata/

2008/12/20  10:38

投稿者:五十嵐

こんちは。会社でお世話になっていた人がなくなるのは、かなりこたえるよね。おいらも、おいらの席の前にいた、社員(おばちゃん)が突然入院して、なんだかんだと言ってる間になくなって。膵臓がんだったから、結局見つかったときには、あと数か月ってことだったらしい。泣きましたよ。色々面倒見てもらってたし。きちゅーさんの思いもきっと当時の思い出とともに、届きますよ。ありがとうって言ってると思うよHさんは。

2008/12/20  8:43

投稿者:nyaonyao

お気持ちお察しします。
実は私も先日メチャクチャお世話になった会社の社長が亡くなったので、葬儀に出席しようと準備しておりましたが、距離が遠いため体への負担が懸念され、周りの説得もあって結局行かずじまい。。
せめてもと思い、ちょっと高めの電報を打ちました。
やや心残りではありますが、会社の人とも会う事が考えられたため、これで良かったと思う様にしております。



http://placeboo.blog86.fc2.com/

2008/12/20  8:20

投稿者:かとん

私は誰だかも思い出せないから・・・
Hさん・・・?
でも、ご冥福をお祈りします。

2008/12/20  1:14

投稿者:yupu

今日お通夜だったのなら明日の告別式にはまだ間に合いますよ!実際にその場には行けなくとも、きちゅーさんのご供養の気持ちがあればHさんもわかってくださるのではないでしょうか!?生意気言ってすみません。

http://utubyou.blog46.fc2.com/

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