切り折り紙の設計図をできる限り抽象化していくと、面と折り線の組み合わせに分解される。切り折り紙を建築に例えて言葉を選ぶと、壁(=面)と柱(=折り線)と柱の組み合わせによって切り折り紙は構成される。
この単純化された壁と柱の組み合わせをフレームframe(=ほねぐみor枠組み)と呼ぶことにする。
フレームという考え方を導入することにより、切り折り紙の持つ可能性は飛躍的に増大する。例えるなら同じ設計図を用いて、壁の構成や壁面や天井・床の意匠を替えるだけでまったく違う建築物を作るようなものである。他人の設計した設計図を基に、壁紙を取り替えていくように自分の感性を加えていけばそれだけでもオリジナルが作れるからである。
どこからが盗作になるか? この話はまた後で。

上は西欧的天使のイメージでの応用編、下は私なりの解釈による釈迦三尊像、フレームとしては同じ構造を用いている。

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