先週の土日、近所のホームセンター内にあるクラフト館のイベントに、セーラー万年筆株式会社・インク工房から「インク・ブレンダー」の石丸治氏が来ました。数色の万年筆用のインクをブレンドしてお客さんのお好みのカラーインクを作ってくれます。その出で立ちはまるでバーテンダー。インクのブレンドも、インクをカクテル用のメジャーカップで量ってシェーカーを振るいます。石丸さんの本業はバーテンダーなのではないかと思われるほどキマってますね。
インク工房の様子。奥にブレンド用のインクのボトルが並んでいます。
色のイメージを伝えると、先ず少量サンプルを作ってくれます。そのインクをペンで試し書きをしながら調整していきます。そして出来上がったインクに名前(色名)を付けることができ、また個別番号を頂けます。この番号は永久にセーラー万年筆に登録され、セーラーのインクを扱っているお店で番号を提示すれば注文できるのです。なんてステキなんでしょう!インクマニアの私としては本当にシアワセ、ワイナリーでお気に入りの一樽をキープできたかのようです。
世界中には美しいインクがたくさんありますが、中でも日本のインクの品質は最高峰と言っても過言ではないそうです。
出来上がったインクは、まるでカクテルをグラスに注ぐようにボトルに注がれて、蓋には色名と番号を石丸さんが直筆で書いて下さいます。

ボトルは広口なのでディップペンにはとても使いやすいです。
今回は3本作って頂きました。(1本¥1,260)珈琲のようなセピア系の色でこのブログの名前と同じ
「Penman's Cafe」、星が瞬き始めた遅い夕方の空をイメージした紫がかった黒で
「Nocturne(ノクターン)」、そして夜の空でも闇夜ではなく月が明るい碧い(あおい)夜空をイメージした青みがかった黒で
「Bella Notte(ベラ・ノッテ)」です。(名前は自分で付けられます。石丸さんの雰囲気につられてカクテルに付けてもいいようなネーミングになってしまいました。)Penmanshipを書く上で普段黒インクを使うので、全て黒系を中心にブレンドしていただきました。本当にイメージどおりの美しいインクを作って頂きました。
しかし、注文する時のご注意をひとつ。「私を見てイメージするカラーを作ってください。」というのはご遠慮頂きたいとのこと。これがカクテルだったらだいたい美味しいものができるのでこの注文の仕方で問題がないでしょうけど、インクは視覚に訴えるもの。「あら、私ってこんな色なの?」っていうことになってしまうと非常に困るのだそうです。自分が欲しい色をちゃんと考えておきましょう。

ブラック・タイ、キマってます。
石丸さんのお話、笑顔、インク・ブレンダーのスタイルはとても素敵でした。石丸さんはこのスタイルで全国を回っているそうです。お近くでこのイベントがあったら是非行ってみてくださいね〜。

ボクもブラック・タイ、してみました...
LUNA「ん〜、石丸さん、なかなかヤルにゃ。」
※えい出版社「趣味の文具箱 vol.7」に石丸さんの記事が出ています。
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