ちなみに牡猫は Le Chat です。

久々にコレットを読みました。コレットは20世紀フランス文壇に君臨した作家です。次から次へと作品を発表し大衆に絶大な人気を誇りながら、あまりの発行部数の多さ、つまり大衆的人気が大きすぎて純文学とはみなされなかった。その点スコット・フィッツジェラルドとちょっと似ています。死後研究者に取り上げられるところとなり、プレイヤード叢書となりフランスの古典となっていったわけです。なんてことは抜きにしてすごく面白いです。
人生で3度の結婚。一度目の結婚後踊り子をしながら書いていたコレット。
「頭より身体の方が利巧なの。頭よりずっと繊細に物事を感じてくれるから…」
「さすらいの女」という作品の中でヒロインが呟く言葉にはうーんと唸ってしまう。
「ひとりの女が、自分の凡庸さを乗り越えることができるとしたら、それは苦しみのさなかにあるときだけではないかしら…」自分を見つめ続けた女の言葉だ。
そんなコレットは猫をこよなく愛した人でした。
3度も結婚しておいて。。。3度も結婚したからなのか。
「わたしはもう、だれとも結婚したいとは思わない。
ただし、とても大きな牡猫と結婚してみたいなと思うことはある」
大きな牡猫。この家の中でハナゲン父くらいの大きさ(176cm)の猫がウロウロしてたらと思うと大笑いしちゃうよね。ちなみに「牝猫」は主人公と新婚の妻と主人公の飼い猫との三角関係の物語です。主人公の愛を最後に勝ち得たのは妻か牝猫か…人間の男女と飼い猫の話といえばポーの「黒猫」も怖いです。
本棚を物色していたら牧野富太郎の「植物知識」が出てきたのでカバンに放りこみました。動物もののあとで植物もの。いいかも…今日は母の病院に付き合ってから仕事です。ポチもお休みで友達との約束もないようなので「一緒に行く?」と誘ってみました。「せっかくの休みなのにめんどうせー!」と言いつつ一応ついてくるらしい。今日明日とお天気が良いみたい。明日はお休みだぁあ。
では今日一日皆様もお元気でお過ごし下さい。いってきまーす!!
☆一陽からのお返事はコメント欄にて☆