2008/6/24

6月22日は周星馳先生の生誕日でした  えいがデイズ


読売新聞6月23日付朝刊
「ミラクル7号」監督・主演チャウ・シンチーさんインタビュー記事から

本作は「ドラえもんの影響」が大きいことを踏まえての言葉

「よく『なぜ色々なものをパクるのか』と非難されます。はっきり言ってその通りですが、面白いし、大好きだから、拝借したくなる。」

作り手がちゃんとした信念を持って作品を作り続けているからこそ、見る方もちゃんと面白いのだと思います。


まあ、語っていらっしゃるのがチャウ・シンチーさんですからね…。





日本では蛇蝎のごとく嫌われている感のある「パクリ」。

チャウ・シンチーさんは1990年に主演した「ゴッドギャンブラー 賭聖外伝」という映画で映画スターとして大ブレイクを果たすのですが、この作品は元を正すと1989年にチョウ・ユンファ主演で大ヒットした「ゴッド・ギャンブラー(賭神)」のいい意味ではパロディ映画、悪い意味ではパクリ映画でした。

ところが、意外にもこの亜流の「ゴッドギャンブラー 賭聖外伝」は本家である「ゴッド・ギャンブラー(賭神)」を完全に抑える勢いで大ヒットを飛ばしました。

そうなると、今度は本家「ゴッド・ギャンブラー(賭神)」を撮ったバリー・ウォン監督、仕返しとばかりに、パクリ作の主演チャウ・シンチーと「ゴッド・ギャンブラー(賭神)」をでは準主役だったアンディ・ラウの2人を起用し「ゴッド・ギャンブラー2 賭侠」というパクリ映画のパクリ映画を撮ってしまいました。

大ヒット映画のおこぼれを預かってそれ以上のヒットを飛ばした「ゴッドギャンブラー 賭聖外伝」も凄いですが、そっちが面白ければ、亜流作品を受け入れ、さらにそこから1本の映画を撮ってしまうバリー・ウォン監督の度量も凄いものです。

かくして、以後、チャウ・シンチー主演の「ゴッドギャンブラー3」が後を引き継ぎ、パクリ映画が本家を食ってしまったのです。
(ただし、「ゴッドギャンブラー 賭聖外伝」の続編として別途にチョウ・ユンファ主演で「ゴッドギャンブラー完結編」もあります。その辺がいかにも香港らしいところです)


「面白いし、大好きだから、拝借したくなる。」は、そんな歴史を持つチャウ・シンチーさんだから云える一言なのでしょう。


面白ければ、それでいい。
その精神が、香港映画の根底にあったからこそ、香港映画は何ものにもとらわれることなく、映画界に洋画ともアジア映画とも違う独自の「香港映画」という1ジャンル築き上げたのだと思います。


これは云うまでもありませんが、「面白いし、大好きだから、拝借したくなる」であって決して「売れるから」じゃありません。
まあ、多少はあるかもしれませんが、そこのところを履き違えると、「面白い」ものもダメになっていくのでご注意を。




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