2006/8/27

モダンスイマーズ「赤木五兄弟」  しばいデイズ


見てきました、モダンスイマーズ「赤木三兄弟」。

開演時間は午後2時。
午後4時からルミネtheよしもとで「4じ6じ」を見る予定になっていたため
ぎりぎりまで前売りチケットを購入するかどうかのを迷い、結局当日券で。

とにかく、この舞台はフライヤーにやられちゃいました。
もう、「見てええええ!!」という衝動を抑えきれず
とにかく、会場の新宿THEATER/TOPSに。

開場2時間前だというのに、ロビーには既にスタッフさんの姿があり
当日券の有無と閉演時間の確認を行ったところ
今回の上演時間は1時間20分。
迷わず買いました、当日券(なのにお値段は前売り価格でした。ありがとうございます!)。

この舞台の前に映画「ゆれる」を観ているのでなんだか「兄弟尽くし」という感じが。
そのあと見た「ルミネtheよしもと」も千原兄弟が仕切ってましたし、ほんと「兄弟尽くし」。

さて、モダンスイマーズ一応名前は知っていましたが、観るのははじめてです。
意外にも客席の半分が男の方。客席の大半が女性客という舞台を観ることが多いのでそれだけで新鮮ですね。
開演時間5分前とのなるとほぼ満員。

舞台は、奥に2階建ての木造日本家屋と手前に裏庭。
母屋とは別に大工作業場が舞台上手にあり下手には奥に立木、手前には低い木の門と郵便受け。そして、空っぽの犬小屋。
セットのつくりはかなりリアルで母屋の隅にある水道蛇口からはちゃんと水が出るようでした。




配役は

長男・赤木光太郎 < 西條義将 
次男・赤木薫 < 小椋 毅
三男・赤木正道 < 古山憲太郎
四男・赤木鉄志 < 津村知与支
五男・赤木優吾 < 恩田隆一[ONEOR8]

のりべんちゃん(鉄志の彼女) < 加藤亜矢子

ある夏の午後。
冒頭、立木の根元で土を掘っている五男優吾。
そこに自転車に乗って次男薫が帰って来ます。なぜか薫は喪服姿。
帰ってくるなり、今日雑司が谷へ兄弟全員で行く約束を破った優吾を怒る薫。
しかし、優吾は急にバイトが入ったため行けなかったと告げます。
納得がいかない薫。
実は昨日彼らが家族のように可愛がっていた飼い犬ミロが亡くなったため
兄弟で雑司が谷にある動物専用墓地にこっそり埋めに行っていたのでした。
ミロは近所の沢村家の飼い犬に孕まされて、
出産に失敗したため仔犬(前足がなかった)ともども亡くなったのですが、
沢村家ではそのことを認めようとはしません。
ミロの敵を取ろうといきまくほかの兄弟にうんざりしている優吾。
この赤木兄弟、粗暴すぎるため近所では「頭がおかしい兄弟」として評判がすこぶる悪い。
だから、復讐することでますます近所づきあいが悪くなることを恐れる優吾。
そのためかミロをいちばん可愛がっていたのは優吾なのに、
兄たちが沢村のバカイヌを殺そうとするのに硬くなに反対しています。

赤木五兄弟は兄弟で力を合わせて父の仕事である工務店を継いでいます。
父の教えを忠実に守り仕事で手抜きは一切しません。

しかし、優吾だけは最近バイトを理由に仕事を休みがちになっていてそのことも他の兄弟には気にいりません。
やがて、帰ってこないほかの3人を心配する2人。
そのうち自転車に二人乗りした長男光太郎と三男正道が帰宅。
しかし、免許のないのに疲れたと云って無理やり兄の原付を借りて先に帰ったはずの四男鉄志が帰ってきません。
事故ではないかと心配しだした頃、服は裂け血まみれになった鉄志が帰宅。
目の前を黒いものが通ったために横転したのだというが、黒いものについては言葉を濁します。
(最後にその黒いものがバンドをやっている鉄志の追っかけであり彼女でもある通称「のりべんちゃん」と判明)
心配をかけたことで光太郎に殴られる鉄志。
5人が集まったことで、早速沢村のバカイヌを殺しに行くことに。
しかし、たかだがイヌ1匹のために大勢で行くこともないと
うっかりでしゃばった鉄志がその役回りを一人で引き受けることになってしまいます。
なにかと言い訳してなかなか出かけようとしない鉄志。
この鉄志他の兄弟の手前気勢ばかりはっているが実は物凄く弱虫。
しかたなく、まずは夕食をとることに。

話が進むにつれ、赤木兄弟の両親は1年前、
買ったばかりのトラックでドライブ中に事故を起こして亡くなっていることが
徐々に明らかになってきます。
そして、五男優吾だけが母親の違う兄弟であり、
両親の葬式後優吾の母がちょくちょく彼の元に訪れ一緒に暮らしたがっていることも。
そのことを知っているのは長兄の光太郎と優吾のみ。
優吾は兄弟を捨てて母親と住むかどうかを迷っていて、そのせいで他の兄弟とギクシャクしています。

やがて、そのことは優吾の母親が光太郎宛の手紙を持ってきたことで他の兄弟にも露見してしまう。
「お前の母親は赤木幸子じゃないのか?」と憤る薫。
確かに優吾は他の兄弟とわけ隔てなく育てられてきた。
兄弟から離れて暮らそうとする優吾が許せない薫や鉄志にくらべ、余計な事は何も云わず見守る光太郎。

日が沈んで、庭で父親が残した酒をあおっている優吾。
そこに今からイヌを殺しに行こうと正道が出てくる。
正道は優吾が母親の元に行きたければ行けばいいと思っていることを告げる。
それを聞いて優吾は告白する。「沢村のバカイヌはもう死んでいる」と。
既にその日の午後、優吾が殺して庭に埋めたのだった。
やがて、他の兄弟も集まってきて酒盛りに。
尊敬する父親のしぐさを思い出しモノマネすることで盛り上がる5人。
突然、思い出したように鉄志がイヌを殺しに行くと云い出し、
耐え切れず正道は既に優吾がイヌを殺していることを告げる。
本音を口にしない優吾の考えや思いが理解できず喧嘩になる兄弟。
売り言葉に買い言葉で家を出て行ってしまう優吾。
が、すぐに戻ってきてこれから警察に自首すると云ってまた去ってしまう。
はじめて、他の兄弟に真相を話す光太郎。
死んだ両親がドライブで向かっていたのは立川でそこには優吾の母親が住んでいたこと。
優吾と母親は両親がなくなるずいぶん前から隠れて会っていたこと。
そのため、優吾は自分のことを母親と話し合うために両親が死んだのだとおもい深く傷ついていること。
その負い目のため、1年前からバイトをはじめ兄弟とあまり顔をあわさなくなったこと。

また、優吾の口から告げられた真相
ミロは赤木の両親が優吾に「弟」として飼ってきた優吾の犬(実際はメスだったけど)だったこと。
両親はミロを買い与えることで優吾を自分たちの元に引きとめようとしていたのではないかということ
だからこそ、優吾はミロのいなくなった犬小屋に勝手に入ってきた沢村のバカイヌを衝動的に殺してしまったこと。

翌朝、その日の仕事を延期する電話を職人にかける光太郎。
次々庭に出てくる薫、正道、鉄志。
警察に留置されている優吾のためになにやら練習を始める4人。
兄弟一丸となってピザ屋のバイトの穴埋めに当たるのだ。
一心にピザの宅配の練習に励む4人。


1時間20分しかない舞台でしたが、充実していました。
とにかく男くさくて装飾のすくない舞台でした。
変に飾った芝居よりこのほうがずっと素敵です。
ほんと、観てよかったです。
想像していた兄弟と葉ちょっと違いましたが大変楽しかったです。
笑える部分は少なく、ほぼ四男鉄志がその役どころを一手に担ってました。
でもいちばん笑えたのは五男優吾の「オレ、もう27だよ。」でした。
末っ子が27でも誰一人独立しておらず、生まれたときから助け合って一家を支えあっている兄弟なんですね。
だから、誰一人年はとっても成長できない。
両親の死と実の母親の登場でそのずっと変わらない生活を変えていこうとする五男でしたが、
結局5人は仲良し兄弟で多分これからも紆余曲折はあれ一緒に暮らしていくんでしょうね。
作者蓬莱竜太さんの言葉によるとシリーズ化も考えられているようです。
ぜひシリーズ化してください。
この兄弟の行く末がもっともっと観てみたいです。
鉄志とのりべんちゃんの今後も気になります。
ただ、次男薫と三男正道が性格的に似ているというかキャラが被っちゃっているのでそのあたりがやや残念。

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