2006/2/19

R−1グランプリ  てれびデイズ


M−1と比べかなり地味な感じがするR−1を観ました。

すでに、Rの由来である「落語」界からの決勝戦進出がない現在、
賞金額が変わった時点でP−1に名称変更しても良かったのではないか
と思われるR−1です。

まあ、昨今では、コンビ芸人の方々もこのときばかりは、
ピン芸人と称して、芸に磨きをかけて勝負をかけてこられるため、
ますますR−1本来の意味合いが形骸化する結果となっております。



その象徴的な出来事が
本大会で博多華丸さんが優勝に輝いたことですね。

博多華丸さんは、ご存知のように
普段は華丸・大吉というコンビで活躍されている芸人さんです。

笑いを追及する時点で、一旦コンビを離れ自分の力量を試したい、
と気持ちも判りますし、
人数という既成概念にこだわらず、一人でネタをやったり、
別のコンビとユニットを組んだりするのも
「笑い」を追求する方法としてはありだと思います。

そういう意味では、この大会にコンビを離れ個人で出場する人が、
どんどん増えてくることは好ましいことなのですが、
普段からピンでやっている芸人さんを抑え、
コンビの一人が優勝すると、「でも、それはないだろ?」と
思ってしまうんです。

確かに今回のトリを勤めた博多華丸さんのネタは、素晴らしかったです。
ただ、ピンとかコンビとか関係なく「な行」から先のネタが気になりますがね。
なんで、指定されたネタ時間に収まりきれないネタを持ってくるんでしょう。
まあ、それを差し引いても、
博多華丸さんのネタが上位2位までに入ることは簡単に予測できました。

審査委員長である伊東四郎さんの仰る「誰もが楽しめるネタ」というと、
「児玉清さん」や「アタック25」を知っている人限定とは云え、
博多華丸さんのネタが伊東さんの理想にいちばん近かったのも納得できます。

そのせいか、上位2位を残して発表という段階で、
本来の意味でなら元々ピンでやっているあべこうじさんが優勝して当然、
と、みせかけて博多華丸さんが優勝するという確信がありました。

去年のM−1がブラックマヨネーズの優勝で終わったことを鑑みても
今大会に関しては、あべこうじさんより博多華丸さんのほうが
優勝に一歩近かったと思います。

ここ1,2年のお笑いブームを経て、
テレビ受けさえすればよかったお笑いから、さらなる多様化が始まり、
ターゲットもそれにあわせ徐々にずれ始めているようです。

その点で、博多華丸さんの優勝は妥当だと思います。

今回は、ネタの発表順にどんどんグレードが高くなっていく感じがしました。
会場の雰囲気も時間とともにいい具合にあったまっていましたし、
その点でトリにあたる博多華丸さんにとっては、全てが有利に働いたと思います。

第2位に終わったあべこうじさんも、良かったです。
ここぞというネタをここぞというところに持ってきたと思います。
これまで見たあべこうじさんのネタの中ではもっとも練りこまれた作品でした。

あべさん以外にも、決勝戦常連組も何人かネタを披露していましたが、
う〜ん。
本大会の様子を見ていると
決勝戦に何度も足を運んでいる芸人さんが優勝に輝くことは、今後ないのかも…。
友近さんにしろ中山功太さんにしろ、上手いのは
審査員を含め見ている人の殆どが重々承知しているから
逆にもうどんなネタを持ってこられても驚かないというか、
新鮮味に著しく欠けるというか。

今更優勝もないだろう、という感じなんです。

その顕著な例が、第2回優勝者の浅越ゴエさん。
全くよどみない完璧なネタを披露していましたが、
「しっくりこないニュース」は、内容は変われども以前優勝した時のネタですよね、たぶん。
このネタで敢えて再挑戦する意気込みは素晴らしいと思いますが、
それで優勝は無理でしょう、戦略的に。
だって、これで過去に優勝しているんですよ。
その実績がある以上、完璧にこなせて当たり前と見られてしまいますし、
審査員にだって欲が出てくると思います。
むしろ、否定的な目で見れば、
「このネタしかないのか?!」と云われても仕方ありません。

ネタの安定度と判りやすさから、第3位が妥当すぎるほど妥当な結果でした。
まあ、はじめて見る人ばかりだったら、優勝も充分に狙えたと思います。

吉本興業以外のプロダクションから決勝進出したバカリズムさんと岸学さんは、
どことなく対照的でしたね。
ネタの途中、一切表情を変えなかったバカリズムさんと
自分のネタにこらえきれず、目元や口元が緩んでしまった岸さん。
これから人気が出るかどうかは判りませんが、
岸さんは、この決勝戦で視聴者にかなりのインパクトを残しましたね。


最下位のキャプテン☆ボンバーさん、一人で2エントリーする
そのあざとさ、ずるさが好きですね。
矢継ぎ早にネタを繰り出していく様も良かったです。
他の決勝進出者の方が、推敲に推敲を重ねたようなネタで挑まれているのに対して
1人、勢いだけで客を引っ張っていったその心意気や、天晴れですね。
今後、なかやまきんに君と二足わらじを履いていくのでしょうが、
かげながら応援していきます。

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