2011/1/10

THE PLAN9で泣いたことはありません  しばいデイズ

今回「LEAD HOT CHILI Pistols」の感想も
いつもどおり辛口になってしまいましたが、








いや本当に笑えなかったんです。
ごめんなさい。




というのは、この公演の前に


というのは、この公演の前に
なかのZERO 小ホールで
「新春談笑ショー’11」で初笑いを済ませてきたから。(1)


よく芸人さんで
「泣かせるより笑わせるほうが難しい」
と、云ったことを仰る方がおられます。

以前、立川志の輔師匠が「歓喜の歌」という噺のまくらで
そのようなことを仰っていて
「またまたぁ。」と思って聴いていたら
その数十分後、人が死ぬのでもなく別れるのでもなく
ただ餃子を食べるだけの場面で滂沱してしまう経験をしましたが
この日の「新春談笑ショー」のトリである「子別れ・改」にも
コテンパンにやられてしまいました。

とにかく泣く笑う泣く笑うの繰り返し。
泣かせ役の子供がふと見せるこしゃまっくれた言動に
涙を流しながらも思わず笑わされるのですが
それがただの笑いどころではなく
オチに続く伏線だったのには本当に舌を巻きました。

もともともの古典の「子別れ」もいい噺ですが、
ここまで練りこまれた改作を見せられた後、
「LEAD HOT CHILI Pistols」
を見てもこれは笑えないです。

川下さんや土平さんはともかく
ザ・プラン9は昨今はユニットよりピン芸人化しているためか
個々にはそれぞれの科白を
おもしろおかしく喋ったり身振り手振りで演技しています。
が、他の役と絡む際、
「今喋っている(演技している)俺って面白いでしょ!
はい!俺注目!」
と、個ばかりが強く出てきて、
会話のやりとりの上手さ、
会話での間の取り方、
会話に入るタイミングなど
で笑うところが殆どありませんでした。
他の方の演劇や漫才などに見られるような
「対話相手や周りの人物の科白(演技)
を面白くするために自分の科白(演技)を生かす」
という話術が出来ていないように見えてしまいます。
4人がパーソナリティーを勤めていたラジオでもそうでしたが、
ユニットでありながら会話が致命的に面白くないのです。

「子別れ」で談笑師匠は時に3役も4役もこなすのですが、
目線の位置、手を置く位置でそれぞれの人物の位置や距離が判り、
観客の目にも会話する親子の姿が見えてきます。

演じるのは一人なのに「会話」ができている作品を見た後に
「LEAD〜」は正直辛かったです。


演劇もコントも「個」を前面に出すものより、
役者全員で作品を作りこみ互いの科白のやりとりで
楽しませてくれるものが好きです。

演者同士の掛け合いがキレイに決まったときの爽快感が好きです。

THE PLAN9が「会話劇」でないのは
今に始まったことではありませんが
今回はストーリーが予定調和すぎ(云い換えればご都合主義すぎ。どんな展開がきても「ああ、この流れなら次はそうするとは思ってましたよ。」と冷めて見てしまうほど意外性に欠ける)
また、キャラクターの魅力に乏しく(どのキャラクターにも共感できないし嵌れない。)、
面白い設定(世界観)なのに作者自身がその世界に入り込んで描いていないため説得力に欠けているうえに
ファンにはおなじみのキャラクターやアドリブを随所に挿入しており(一見さんお断り?(2))
本作を1つの演劇・コント作品として
いまひとつ楽しむことができませんでした。

相方や仲間の笑いを生かす科白回しや演技に関しては
2人以上で観客から笑いを獲るお笑い芸人さんが
最も得意とするところでしょうに…。

だからなのでしょうか?
ここ数年ピン芸人としてはいくつものの賞レースを制していながら
ユニットとなるといまひとつぱっとしないのは。

そういうわけで私にとっては残念な作品でした。

でも、今作を見に来た観客は
今後もTHE PLAN9を見続けているだろう
という予感をびしびし感じされていただける作品でした。


このままでは
客席200未満の劇場から抜け出せないかもしれません。

かつて、本多劇場やスペースゼロに足を運んだお客さんの過半数を
今のザ・プラン9は失ってしまったのだなぁ
と、今回しみじみ感じました。
(初日の「一番遠くから来た人」が自己申告で「大阪」でしたからねぇ。
以前は東京公演なら北海道からでも東北からでも観客が訪れていたのに…。)








と、
まだ上演中の公演にここまで書いてしまうのは
非道いことかもしれませんが
「『LEAD〜』は面白い」とは書けませんでした。
なんというかこの作品を面白いなどと書いてしまうと
これまで私が「面白い」と思った作品(ザ・プラン9の過去作品も含む)
に申し訳がたちません。















(1)
辛口になったのは
この正月、久しぶりにCSで「リーサルウエポン」シリーズ一挙放送を見たのもあります。
此れ見よがしではない自然な(アドリブ)演技でリアルな笑いを生むといういい見本でした。

(2)
「新春公演面白かったよ!是非に見てみて!」となってもファン以外の人にはちょっとオススメできないですよね…。(一旦ザ・プラン9を離れたファンにも困難。)
ファンにとってはおなじみのシーンがもっとも笑いをとっていましたしね。
今から新規のお客をつけようにも「過去作(DVDでも何本あると思って?!)を見ないと判らない」のでは気軽に薦めることができません。
進めた相手がそこまで嵌ってくれれば良いのですが、今から嵌るとなると結構財力と時間と体力、気力がいるような…。
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