2009/12/24

『ローズ5/10 気高き薔薇の宴』 覚書最後  しばいデイズ


そういえば
この日、上演開始時間の午後7時まで時間があったので
その合間を縫って午後3時45分から梅田ブルグ7にて
クエンティン・タランティーノ最新作
「イングロリアス・バスターズ」を見てきたのですが
映画が終了して時計を見ると
なんと時間は午後6時30分過ぎ。

よもや上映時間が152分もある映画とは
思ってもいなかったので吃驚です。

その時点でJR大阪駅から徒歩5分の場所にある
E−MAビル10階にいる私。
おまけにエレベーターが使えるのは7階からです。
大阪駅から京橋までは環状線で7分とは云え
間にあうかどうか、冷や汗が流れました。

ま、結果はなんとか開演時間5分前には
到着できたのですが
映画以上のスリルでしたよ、まったく。



さて、その「イングロリアス・バスターズ」
先日のウィークエンドシャッフル シネマハスラーでも
指摘されていたように
タランティーノといえば
自分の好きな映画のシーン、エピソード、キャラクター、音楽を寄せ集め
自分の好きなようにつぎはぎしただけで
あら、不思議、
1本の完成した映画をおもしろおかしく作ることのできる監督さんです。
また、映画学校でちゃんと勉強してきた監督では思いつかない
掟破りな演出をすることでも有名で
必ず作中にストーリーとは関係ない無駄な会話を
さしはさむという特徴もあります。

そして、今回はそれに加え
映画だからできないことはないけれど
まともな映画監督ならば敢えてやらないことを
ラストであっさりやってのけていらっしゃいます。


そういう意味では
「イングロリアス・バスターズ」は
映画史上かなり特異な映画と云えましょう。


まさかそれのコントバージョンと云えるコントを
その2時間後に同じ大阪の地で見ることになろうとは
思ってもいませんでした。



「G 薩長同盟」
坂本龍馬  ヤナギブソン
西郷隆盛  なだぎ武
桂小五郎  お〜い!久馬
兎     浅越ゴエ

坂本、西郷、桂はぺらぺらの和服姿。
兎は白の全身タイツに身を包み、頭に兎の耳。

まずは浅越さんによるナレーション
時は慶応2年1月21日。
坂本龍馬の働きにより薩摩藩と長州藩は政治的軍事的同盟を結ぼうとしていた。
世に云う「薩長同盟」である。

とうとうこの日が来たことに感動中の坂本龍馬、西郷と桂の到着を今か今かと待っている。
そこにまずは兎を連れた西郷登場。
挨拶もそこそこにまず持参した土産を坂本に渡す西郷。
てっきり大好物の薩摩名物さつまあげと思い、無邪気に喜ぶ坂本だったが、中身は何故かお饅頭。
坂本が土産が饅頭と知った途端、それまで西郷の足元にまとわりついていた兎がいきなり「お饅頭かぁい!」と叫ぶ。
そこへ桂も登場。
2人を引き合わせる坂本。
挨拶を交わす2人とその間も西郷にまとわりついて離れない兎。
それまで見ないふりをしていた坂本たまらず「ところで、さっきからいるこの動物なんです?」と、西郷に問いただす。
西郷が答えるには「可愛いペット」なんだとか。
兎はさておき、その場で早速提携内容を書いた6か条を読み上げようとする西郷。
しかしそれは
「キレイ好きである。」とか
「眠くなったら急に横に倒れる。」とか
「撫でられるのが好きである。」といった単なる兎の説明書。
そして、西郷が「怒ったときは足だんをしてアピール。」と云う条文を読んだ途端、いきなり凄い勢いで後ろ足で床を蹴り始める兎。
西郷が面白がって「足だんをしてアピール。」と云う部分だけを何度も繰り返して読むため兎はそのたび足だんせざるおえない。
へろへろになりながらも足だんを続ける兎。
それとともに折角坂本が設けた薩長同盟もグダグダに。





…すみません!この辺からもう記憶が無いんです。
桂さんまで一緒になって6か条から条文を増やそうとしていたような記憶が…。

最後は兎が「お饅頭かぁい!」と突っ込んで終了し、再び浅越さんによるナレーション。

それから2ヵ月後幕府と薩長の戦争がはじまったが、薩長は負けた。
兎は西郷の兎好きを利用した幕府からのスパイであり
薩長同盟の内容は全て幕府側に漏れていたのであった。
可愛い兎に気をつけましょう

と云うのがオチでした。

この宴を見ていて、これから「イングロリアス・バスターズ」をご覧になる方にはごめんなさい。
映画の一番の肝がネタバレになってしまいました。

どういう偶然か、他の作家ならまずやらないことを同時期にしかもおそらくお互いのことは知らずにやってのけた方が2人いたのには吃驚です。


この後は再びエンドトーク。

その中で
ヨメギブソンさんが「幕末」と「兎」が好きでこの好きなもの2つを使ってコントを書いたという裏話を紹介。
ギブソンさんが1週間かかってコントを書いたのに対して3時間でできたそうです。
ちなみに足だんする姿を是非見たい!ということで浅越さんを兎に配役したのもヨメギブソンさん。
ただし、台本では足だん2回ほどしかなく、灘儀さんが勝手に追加した足だんのせいで浅越さんかなりしんどそうでした。
ところで、有名な上野西郷像は、愛犬をつれ兎狩りに出かける姿だそうなので実際の西郷さんは兎好きでも兎を殺す方がお好きだったようですね。

また、使われなかったコント「サイボーグ久馬」に出演する予定だった、四次元ナイフ、山本大介さんも登場。
ギブソンさん曰く「僕らレベルでは滅多にお目にかかれない人」なんだそうです。
登場シーンのみ再現してもらっていました。
因みに四次元ナイフはこれが今年の仕事納め。
この「サイボーグ久馬」、野性爆弾のロッシーさん作で30分ぐらいある超大作だったそうです。


さて、本来ならばボーナストラックも終わり
ここで終演となるところでしたが
最後にギブソンさんのリクエストでコント「俺ぁ東京さいくだ」を披露することに。

それぞれのイベント告知の後は
いよいよ、本当に最後のコント「俺ぁ東京さいくだ」 。

まずはスクリーンにオリジナルの「俺ぁ東京さいくだ」を歌う吉幾三さんの映像が映し出されました。

使用されたのはおそらくこのときの映像ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=mLl6RZyv8FM&feature=related



舞台中央に兎の全身タイツを着たまま浅越さん
「吉幾三リスペクトコンテスト」の司会者として登場。

ギブソンさん扮するエントリーされた出場者が
吉幾三さんと同じハッピを先ほどの坂本竜馬の衣装の上から羽織った姿で「俺ぁ東京さいくだ」の

テレビも無エ ラジオも無エ 自動車もそれほど走って無エ
ピアノも無エ バ−も無エ  お巡り 毎日ぐ−るぐる
朝起ぎで 牛連れで     二時間ちょっとの散歩道
電話も無エ 瓦斯も無エ   バスは一日一度来る
俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ
東京へ出るだ 東京へ出だなら   銭コア貯めで 東京で牛飼うだ

の部分の替え歌を披露。

1曲歌うごとに司会者の浅越さんが
「次のエントリーナンバーご紹介していいんならご紹介します。」
と、お客さんの了承を得てから
再び、ギブソンさんが別の出場者として替え歌を披露。

替え歌は「俺ぁ東京さ行かないだ」や「俺ぁこんな事故見ただ」など。
実際歌っている歌詞とスクリーンに映された歌詞カードにズレがあったのを覚えているぐらいで
内容は、正確に思い出すことができませんでした。
ところどころなら覚えているのですが…。

これが計3回繰り返され、
最後に優勝者が歌って本日のイベントは全て終了いたしました。

まったく出てこなかった久馬さんと灘儀さんがどう絡むのか気になるところです。


これで、終わったときは午後9時前でした。
7本やっても2時間なかったんですね。

うめだプレミアの頃の、メンバーがノリにノリすぎて時間配分も考えず1本のコントだけで40分ぐらい時間を使ったため、あまりの終わらなさにお客さんが終電の心配をしなくてはならず、落ち着いてコントが見れないなんてことがなくなり、今は安心してみることができ本当に助かります。


<追記>

後々思い返してみてもあの「薩長同盟」はどうかと思います。

前もって10本のコントのうち何本かはゲストの作品だと存じておりましたが、
まさか「メンバーの身内」が書いた作品を持ってくるとは…。
しかも衣装がぺらっぺらの着物1枚。
学芸会じゃないんですからせめて袴ぐらい穿くべきでは。
また、ぱっと見誰が坂本竜馬で誰か西郷隆盛で誰が桂小五郎なのか判りません。
というか、侍や志士にすら見えません。
しかも大事な話し合いに立ち話…。

これらぺらっぺらの着物も名前だけの偉人の姿も(そのショボさで)
観客笑わせるためのものではなく
単に「この程度でも(単独イベントに来ているような)観客は喜ぶ」と
演じ手が知っているからに他なりません。


ギブソンさんの奥様が執筆したとなれば
確かに会場に詰め掛けたファンは大喜びすると思います。
(作家にギブソンさんの奥様を起用したのがネタではなく
単純に起用すれば観客が喜ぶと思っているのも凄いですが…)
でも、結局は素人さんの作品です。
素人さんが書いた作品だからと云って演技も見栄えもそれに合わせますか?
その分、メンバーの力量で
どこに出しても恥ずかしくない作品に仕上げるのが
プロフェッショナルというものではないのでしょうか?

メンバーが本当に「薩長同盟」を
お客さんから御代をいただけるだけの作品だと思っているのでしたら
ぜひともKOC2010は
あのネタとあの衣装で勝負してみてほしいです。

今回のローズで本当にヒドいなあと思ったコントは
グダグダなゲームで茶を濁した「こちら商品開発部」でした。
終演後提出したアンケートにもそう書きました。

でも、「薩長同盟」の手抜き感も相当なものです。




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