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2019/8/3  16:08

筒井康隆の「聖痕」を読み終えました(平成の源氏物語?)  読書人(4.23は本の日)
 面白いと言いますか、野心的な作品だと思いました。
 世界は広いので同じテーマの作品があるのかもしれませんが、この作品は筒井康隆ワールド満開という感じでした。
 本当はもっと長い作品になるはずが、「このあたりでやめようか」という感じで、最後は唐突に終わった感じでした。とんでもないブラックジョークでね。

 主人公は小さい頃に、性犯罪に遭い性器を切り取られ、以後は性のない男として成長していきます。
 支那の宦官でも見られるとおり、普通はどこか歪んだ人間になることが多いのですが、彼はそういったこともなく、美しさを維持し優れた料理人として大成していきます。
 その美しさに惹かれ、多くの女性が彼のまわりに集まってくる。
 作品の調子も、谷崎潤一郎の源氏物語のような、古語を散りばめた文が続き、楽しい世界が続きました。

 ところが最後に東日本大震災が起き、主人公は経営するレストランのスタッフと共に被災地へと旅立つ。
 ここで転調がおき、古語は使われなくなり社会小説となります。

 人間として「性」とは何か、「愛」とは何か、それを突きつけていきます。

 それに東日本大震災、福島第一原発事故の終末感が、色を添えます。

 もし終末感を突破するものとして、そこに「性」と「愛」が存在することになる、はずなのですけど、そこでまた転調しキリスト教的な「性愛」を否定し、神への愛へと昇華するような奇妙な感じになります。

 作者は西洋において、少年の声を維持するために去勢した、カストラートの声の美しさを主人公に持たせています。

 以前NHK-FMでカストラートの声を聴いたことがありますが、男でも女でもない独特な美しさを持っていました。

 その声の持ち主を具現化した美しさを、主人公に持たせようとしたのかもしれません。

 しかしそれはとても難しいことのように感じました。

 日本人は去勢をひじょうに嫌い、馬にも去勢を行わず、西洋人が日本の馬は小さいのにひじょうに荒馬なのに驚きましたが、日本人はその荒馬ぶりを戦に利用し、戦力としていました。

 日本人は去勢した人の美しさを認めないのです。

 一部の仏僧は性欲を絶つため、羅切(らせつ)と言われる性器を切除する行為をしましたが、一般的ではありませんでした。

 ただ、今性同一性障害の人がいまわしい男としての機能を絶つため、行うことがあるそうです。

 話は飛びましたが、これは夢物語、源氏物語のような感覚で読むのがよいと思います。

 この物語のクライマックスは、幼馴染の少女が亡くなる時だと思います。
 幼馴染は園児の頃に共演した聖書の劇の文句を口ずさむ、そして自分が死んでも、いつまでも守り続けるわ、と言うかのように手を握り続ける。
 そこから主人公は冷たい性格から、愛ある青少年へと変貌していく。
 この物語にはヒロインはいない感じがしますが、実はこの少女なのです。
 そして後にその少女にどこか性格が似た妹が主人公にできる、ただそれは暗示されていても、作者の無意識の世界にどこか埋没してしまった感じがする。
 キリスト教的な世界に仏教の輪廻はいらないのかもしれませんが、最後に諧謔で終わってしまったことが残念に感じた。

 「永遠の愛って何だろうな?」、この歳でそんな青臭いことを考えました。 

 読んでいる最中に、久しぶりにフラッシュバックをおこしてしまいました。

 この主人公がフラッシュバックをおこさないのは、うらやましく感じました。

 おこらないなんてありえないと思うのですけど。

 それもすべては少女(小林亜実ちゃん)が授けた、愛のおかげなのでしょうね。

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タグ: 好文 読書 修養


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