中国で習近平思想が初等教育の教科書に載り、「洗脳」が行われている、って報道番組でやってた。
これに対してコメンテイターが、
「子供たちは試験が終われば忘れてしまいますよ。
子供たちは大人が考えている以上に強かです」
なんて能天気なコメントを出していた。
いやいや、洗脳された頭は変われへんよ。
この国を見てみろよ。
日本会議のような歪んだ極右団体の「信者」が政府の中枢に蔓延っている。
教育勅語を子供に唱えさせようとする似非教育者がいる。
議会で「八紘一宇」なんて無茶苦茶な思想を口にする議員がいる。
挙句の果てに、ナチス礼賛団体を賞賛する輩が、女性初の総理大臣候補やと。
しかも、厄介なのは、こいつらの多くが、国策としての洗脳を直接受けていない世代だってことだ。
僕の親父もそうだったが、戦場にいった人間は「反戦」を唱える。
厄介なのは1920年代末から30年代に生まれた連中。
この世代は、軍国主義の洗脳を受けたが、年齢的に戦場には駆り出されなかった連中だ。
この世代の大いなる勘違いは
「自分たちが間に合っていれば戦争に勝っていた」
なんて妄想を抱いていることだ。
100年を経て、「洗脳」が解けていない。
戦争中においしい目をした連中の子や孫、
さらには洗脳を受けた勘違い野郎どもの子や孫が、
きっちりとその「洗脳」を受け継いでいる。
彼の国の心配より、この国の未だ解けていない洗脳を問題視すべきやで。

5