秋山と桜庭の一戦については、色んな人からコメントを求められてきた。
その度に「試合、見てへんから解説でけへん」と答えてきた。
実際、見てへん試合を憶測で解説することはできゃひんがな。
秋山って選手は、学生時代から見てきたし、教え子が近大時代の寮で同じ部屋やったこともあって、気になってた。最近になって親父さんの方がよく知った人やったんで、吃驚もしたんやけどね。
柔道家に珍しく、打撃にも比較的対応してた。
本人が謙虚に技術の習得に取り組んだことも当然やけど、身長177cmに対して190cmあるリーチが幸いしてた、ってのも一因なんやろな。因みに股下は85cm。手足が長い東洋人には珍しいタイプなんやね。
親父さんは、背ぇ低かったけどなぁ・・。
さて、件のスキンローション疑惑である。
どういう意図があったか知らん。
だけど、ふとこんなことを思い出した。
2003年、大阪城ホールを会場に開催された柔道の世界選手権である。
81kg級の代表だった秋山は、金色に染めた髪の毛ばかりが話題になってたけど、その裏でこんな話がある。
柔道着に洗剤を塗りたくって洗い、ろくすっぽ濯がずに乾かしたものを着てたそうだ。
ウォームアップして汗をかけば、洗剤が溶け出して柔道着がぬるぬるになるって仕組みやね。
審判団のチェックを受け、別の柔道着に着替えさせられた途端、彼は負けてもたんやな。
敗因は柔道着だけのせいじゃないやろし、僕は世界選手権のチケットを入手しながら、その時、アメリカに渡ってたので、実際に試合を見てないから何とも言われへんねんけどね。
ただ、柔道着をぬるぬるにしたんは、相手が掴みにくくする意図があったからやろね。でないと、そんなぬるぬるの柔道着を着て気分いいはずないもんな。
だから、今回のスキンローション事件。ルールに抵触するか、どうかはジャッジが判断すりゃいいことやけど、たとえ、ルール違反でなくとも、彼の意図については疑われてもしゃあないやろね。
柔道はサイコーがどうかは知らんけど、僕にとってはとっても大事なもんです。
I don't wanna talk about it...

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