第44話 119番通報したのは誰 ?  シブイチ狂想曲



(大樹寺が入院して2ヶ月が経過しようとしていた。
この間の見舞いは近親者以外は0名、彼女の見舞いに来る者は皆無であった。
道場閉鎖から2ヶ月、赤松幸恵以下数十人いた弟子も今は去り誰もいない。

そんな中、彼女は新たにスポンサーを見つけようと必死に企業に連絡を取るが
本人が会社訪問もままならない状態では相手にされるはずもなかった。
これが目の前に突き付けられた現実・・・
ある時を境に彼女は、同室の患者ともほとんどしゃべらない状態になっていた。

そんな彼女ではあるが担当の看護師にだけは心を開いていた様だ。)

看護師>明日は退院ね^^

大樹寺>・・・
(看護師の言葉にも応えず窓から見える景色をぼんやりと見つめている。)

看護師>・・・
(大樹寺の心境を察してか、それ以上は何も言わず病室を出ようとする看護師。)

大樹寺>・・・ねぇ ?

看護師>はい ?
(大樹寺の声に振り返る。)

大樹寺>アタシは救急車で運ばれてきたのよね ?

看護師>ええ、そうよ。

大樹寺>119番に通報したのは ?

看護師>それがね・・「優香の友達です。」って言ったっきり電話が切れたらしいの。
その子、肋骨が折れている事、肺には達していない事など的確に応えていたそうよ。

大樹寺>(その話を聞いた直後、大樹寺の顔色が変わった。)
と・・友達・・・。

(大樹寺には、その人物が誰なのかはっきりとわかっていた。
あの状況下で肋骨の骨折、肺には達していない事など素人にはわかるはずもない。
だとすれば119番通報したのは・・・)
真紀・・ちゃん・・・。
(大樹寺の口からポツリと出た「真紀ちゃん」・・・。
彼女の瞳から大粒の涙が頬を伝った。)

「自分は道場が閉鎖された逆恨みで真紀を襲撃し大怪我を負わせた。
それでも真紀は、こんな自分の事をまだ友達と呼んでくれるのか・・・?」

(中学時代、真紀と共に道場に通った日々の記憶が鮮明に蘇る。)

大樹寺>・・・・。

看護師>あ、優香ちゃんにお見舞いの方が来てるわよ。
(そう言うと見舞客を通し病室を後にする看護師。)

大樹寺>アタシに見舞客 ? ・・・
(驚いた顔をする大樹寺。
そこに立っていたのは真紀の母、真澄だったのだから。
優香と真澄・・実に5年ぶりの再会であった。)




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2014/4/6  22:29

投稿者:まあ

お返事遅くなり申し訳ありません。

やはり道場時代の絆は断ち切れなかったのかもしれませんね。
通報したのが真紀だとわかり涙を流した大樹寺。
さらに誰一人見舞いに来ない中、唯一彼女のもとを訪れた真澄。
5年ぶりの再会となるわけですがここで二人がどんな会話を交わすのか。
いよいよクライマックスです。
次回もどうぞお楽しみに^^

http://moon.ap.teacup.com/egoistcity/

2014/4/6  7:57

投稿者:カゼコイ

おはようございます〜

さすがの真紀さんでしたねぇ、
まだ忘れないで、ちゃんと119番するとは・・・^^
きちんとウチのキャラにも、そういうことの後にはするよう!言っておかねばですね
うちは全部ほったらかしですから^^;

さてお母さんが何の話をするか、
首を長くして待っておりますね^^


http://wind.ap.teacup.com/storyhouses/

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