第42話 崩れ去る大樹寺  シブイチ狂想曲



(梨沙の胸に5本の指が突き刺さる寸前、大樹寺が大きく目を見開く。
そして大樹寺の動きがパタリと止まった。)

大樹寺>オ・・オマエは・・・

梨沙子>(覚悟を決め目を瞑った梨沙子も大樹寺の異変に気付く。
そしてゆっくりと目を開く。
目の前には唇を震わせた大樹寺が立っていた。

大樹寺の見つめる方向に振り返ろうとするが体が言う事をきかない。)

大樹寺>真紀・・・・

(大樹寺を驚愕させた人物、それは真紀であった。
真紀はスゥェットウェア、フードを深々とかぶって顔を隠していたが、大樹寺にはそれが真紀である事はすぐにわかった。)

梨沙子>「手術が終わって間もない真紀がどうして ? 」
流石に梨沙子も驚きをかくせない。

大樹寺>木田梨沙子を助けに来たってわけ ?
相変わらず友情に厚いのね。
でも、そんな体で再びアタシと勝負しても結果は見えている。

真紀>そうかなぁ ?
さっきは不意打ちでああなったけど、まともに向き合えばあんたに勝ち目はない。

大樹寺>面白い事を言う。
肋骨が折れてまともに動けないオマエがこのアタシに ?
面白いじゃない・・・。

(梨沙を押しのけ真紀の前に立つ大樹寺。)

真紀>・・・・
(フードを下ろし顔をさらす真紀。
手を下ろしたまま、右手の5本指をパッと開き小刻みに動かす。
そして拳を作ると)
パン! !・・パパンパン! ! ! !
(5本の指の関節が凄まじい音を立てた。
そしてゆっくりと3本指を突き出す真紀。)

大樹寺>カリカリ・・カリリ・・・・
(ポケットから2個の胡桃を取り出すと右手に握る。
数秒後、2つの胡桃が粉々に砕け掌からこぼれ落ちた。
そして5本の指を大きく開く大樹寺。

二人の距離はわずか2メートル程。
勝負は瞬時に決するだろう。)

梨沙子>「真紀駄目、そんな体で勝てっこない。」
(声も出せないだけに心の中で叫ぶ梨沙。)

大樹寺>行くぞ! !
(大きく開いた右手が真紀の胸に・・・)

真紀>(真紀は左肘で大樹寺の右手をはねつける。
と同時に右手3本指が大樹寺の胸に突き刺した。)


ズボッ・・ボキッバキッ! !

大樹寺>なっ・・ぐはぁぁっ! ! ! !

(肋骨を破壊され「信じられない」といった表情で真紀を見つめる大樹寺。
そのままぐったりと片膝を地面につける。)

真紀>梨沙ぁ・・とどめだ! !

梨沙子>えっ? ウチが ?
(真紀の声に梨沙の体が反応する。
「え ? ウチが ?」と彼女が言った時、彼女の指は自分を指さしていたのだから。)
動く・・・! !
しゃあああ! !

(梨沙子は大樹寺に向かってダッシュ、片膝ついている大樹寺の足を踏み台としてジャンプ、
梨沙子の膝が側頭部に炸裂、シャイニングウィザードだ。)

大樹寺>・・・・! ! ! !
(崩れ去る大樹寺優香・・・彼女にとって初の敗北であった。)

梨沙子>真紀ぃ・・だ・・大丈夫なのか ?
(真紀のもとに駆け寄る梨沙。)

真紀>梨沙がアタシの為に大樹寺の所に行ったって聞いて、ゆっくり寝てなんかいられないだろ ?

梨沙子>真紀ぃ・・・><
(梨沙子は思わず真紀に抱き付いた。
そしてあたりにはばかる事もなく泣いたのである。)

真紀>痛っ・・痛てぇよ・・・

梨沙子>ご・・ごめん><




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2014/3/15  8:56

投稿者:まあ

剣術でもそうですが真剣勝負とはあっけなく終わるものと考えます。
一瞬が生死の境をわけるとでもいうか・・・
今回はそんな感じにしてみました^^

梨沙がこれで地元に帰ったとして、
居場所がないというのは非常に残念ですね。
ならば、こちらに残っても良いのかなと。
ちょっと考えてしまいました。

http://moon.ap.teacup.com/egoistcity/

2014/3/14  23:11

投稿者:カゼコイ

こんばんは〜更新お疲れ様です。
本当にあっけなく終わってしまいましたね〜
オマケに倒させて頂きありがとうございます、
と、梨沙子とともに感謝です。

こういう心配してくれる人が、
渋一にいてくれるので彼女幸せですよ!
もう、物語の館にはいるとこありませんからねぇ・・・
帰ってきても誰もリアクションないですんで^^;


http://wind.ap.teacup.com/storyhouses/

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