「2ヶ月ちょっと(10週)連続更新をしてわかったこと」
文章を書くということ
世の中には一年間連日更新とか、一日に何度も更新して次の話を書いている人がいます。
で、どうもそういう方々は、プロットや大筋はあるのかもしれないけど、その日その日の書くことがすでに決まっていて、(アイデアや文章表現についてはそれぞれ悩んだりされると思いますが)「書く」ことができてしまうんだな、と思い知らされました。
多分、年齢も関係していると思うのだけど。
そういう「勢い」というかエネルギーというか、それはもう文章力とか気力とか「書きたい気持ち」とかを超えて、最早才能のレベルなんじゃないか、と。
もともと私は長文書きだと思っていたけど、いやいや、世の中にはとんでもない強者がゴロゴロいるものです。
少なくとも私は、ある程度書き溜めしないと怖くてそんなことできないし、前に書いたこととの整合性をとるためにも、最低限何話か書いてからじゃないと、先へ進めない。
しかし、毎日更新される方々は、その躊躇いがない、あるいはほとんどないように感じられます。
いや、別にどっちがいいという話じゃなくて、私にはそれが「根性」とか「気合い」のように感じられて仕方がありません。
もちろん、それぞれの筆者の方に尋ねれば、「いや、楽しくて書いているだけですから」という答えが返ってきそうだけれど。
私もまた、私のスタイル、というか、書く理由を尋ねられれば「楽しくて書いているだけ」だと答えざるを得ません。
一気にトオ・メグリ(10週)分の話を書いてみて、「ここをああすればよかった」とか「設定を一部変更したい」とか、そういうことはあまり考えません。
もちろん、もっとよい表現があった部分、主語と述語、句読点の位置、一文の長さ、漢字・かなの統一など、見直せば修正したい個所はいくらでもあります。
設定に関しても、「幽体」でできること、できないこと、どう発展させていくのか、などなど、もう少し整理して書いた方がよかったと思わないわけでもありません。
でも、公開後にその修正を行うことに時間を割くくらいなら、次の話を書いた方がいい。
何度か書いていますが、誤字・脱字は読む際に「ノリをストップ」させたり、没入度を下げるので、後からでも修正します。間違った表現や問題のある部分も、それは修正せざるを得ない。
だけど、次の展開が頭の中に浮かんでいて、外に出るのを待っている限り、やはりそこに集中すべきだと思っています。
ただ、公開前はやはり何度も繰り返し、書き換えをしたくなる。
これが、連日更新の厳しいところです。
書き溜めしている時はまだいい。
しかし、いざ公開始めて見ると、予約投稿で明日、明後日公開の部分と、今書いている部分を同時に見ることになるので、実は作業が倍。
ただ、これには利点もありました。
まさに公開する直前の話と、今進めている部分の両方を見ることで、話の整合性や展開に無理がないか、前どんなことがあって、どんな風な会話をしたかが、知らないうちにチェックできる。
しかも、自分でも想定していなかった話の流れに気づくことができたりして、そこで統一をとったり、うまいこと伏線にできたり、といった具合です。
【メグル・マジルカ】──幽体離脱がひどいけど、僕は彼女に会いにいく。
https://novel18.syosetu.com/n8202ex/
少しお休みを頂きますが、書くという行為に関して、感覚を思い出すという意味においても、とても楽しく意欲的になれました。
できないお約束はできませんが、できるだけ間をあけずに、次の話をお届けしたいと考えています。
引き続き、ご無理ない範囲でおつきあいよろしくお願いします。

1