高校野球の組合せ抽選会が行われた。
郷里の代表校 高知商は初日の第一試合で北北海道代表の白樺学園とあたる。
高知商といえば 阪神の藤川球児の出身校。
我が母校の伊野商は 高知大会ベスト8まで進み、準々決勝で この高知商に敗れ去っている。
あの1985年の選抜大会に 豪腕渡辺智男を擁し初出場で全国制覇を遂げたが、
翌年の夏の大会出場を果たした後の20年間は 甲子園とは全く無縁の存在である。
そんなことを思い出しているうちに、母校の現状を知りたくなり
ネットで いろいろと検索してみた。
PL学園 桑田・清原のKKコンビを敗ったことで 伊野商の名は 一躍全国区になった。
しかし、残念ながら 地元での学校そのものの評判は それからも変わった様子はない。
高校生等が集まって書き込みをしている掲示板を拝見すれば中傷や差別的な発言のオンパレードだ。
昔から けっして お行儀の良い校風ではなかったのは確かだが
他校の生徒から これほどまでに嫌われてるというのは 想像以上のショッキングな結果である。
伊野商に進学するぐらいなら 中卒の方がマシだとか…。
確かに 就職するときは 学歴は優位には違いないだろうが
逆に学歴なんぞ ほとんど関係の無い職業も存在する。
今の僕の仕事が その例だ。
商業高校も普通高校も三年という時間は変わりない。
その時間を有意義にさえ使えば良いのだ。
高校生活の三年間は 終わってみれば一瞬だ。
その間、少なくても僕は僕なりに 自身を磨いた。
どんな環境であっても 自分自身の過ごし方ひとつで 思いどおりになれるものなのだ。
僕は 伊野商出身だということを 一度も恥じたことはない。
在学中は それなりに楽しく、心に残る思い出も山ほどある。
もし 一つ願いが叶うとすれば、もう一度 高校に行きたい。
思い起こせば、就職してから一年という間もない時期に 伊野商が全国優勝したおかげで、取引先の担当者にも印象が良かったりした。
全国的には〔高校野球優勝〕=〔一流校〕なのである。
そういう点では 明らかに伊野商出身とういのは名誉なことだ。
後輩諸君、伊野商の生徒であることに誇りを持って。
伊野商の校是は〔悔ゆるなき今日を励めば〕だ。
これは 高知県下の どこの高校も敵わない教育上の根本精神なのだから。