「JOHN LEE HOOKER / Moanin' and Stompin' Blues」
Music (音楽雑記)
10代後半から20代前半まで、よく聴いていたレコードなんかは、季節と結構関連していたりする。
自分にとっては「夏」と直結しているのが、このジョン・リー・フッカーのアルバム。
ジョン・リーと言えば下に動画も載せとくが「Boom Boom」が代表作だ。が、自分が知ったのはTHEMの「Baby Please Don't Go」のオリジナルとしてだった。
ブルースはエルモア・ジェイムスやマディ・ウォータース、ハウリン・ウルフ等聴き進めてた時期で、とりあえず何でもいいからジョン・リー・フッカーと思って買ったのがこのアルバム。
吉祥寺の芽瑠璃堂か国分寺の珍屋南口店のどちらだったかは忘れた…、まぁ高校生の頃の話だ。
自分の買ったアルバムの裏ジャケには1976って書いてあるので再発物らしいが、実際にはヨーロッパなどでとても人気があった時期の1970年のアルバムだった。
ということで代表曲「Boom Boom」も「Boogie Chillen」も入ってない。しかも、エレキギター一本で(足音入り)演奏しているという、初心者にいきなりハードルの高い一品だった。
バンドサウンドのブルースは慣れていたが、ギター一本でのブルースは初めて。ブルースのコード進行が基本12小節で一周するはずなのに、11小節や13小節になるという「適当さ」を知ったのも初めてだった。
っていうか、この時期までのほとんどのブルースマンというのは音楽的な基礎教育を受けているわけでもないので、思いつくまま、気まぐれなんだな、と。
しかしこれを10代のうちになんとなく知っていた事は、その後の自分の演奏、特にアドリブパートなどに非常に役に立ったと思う。
部屋鳴りなのかエコーなのか、とにかくこのモヤっとした向こう側から聞こえてくるワンコードの「ブギー」。
向こう側にある「何か」を、聴き込むことで掴めそうな、こういう音楽はまさに「サブカル小僧」には格好の餌で、高校生の夏、暑い部屋でひたすら聴き込んだのだった。
ということで「暑い夏」になるとこのアルバムを思い出す事がある。
で、ひさびさ引っ張り出して聴いたが、やっぱり暑苦しいなぁ。かっこいいんだけどね。
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ブルース・ブラザースの映像。テレビ放送だと必ずカットされていた部分。
こういうとこカットすんなよな、と最初ちゃんと見た時に思いましたとさ。
BOOM BOOM - JOHN LEE HOOKER IN THE BLUES BROTHERS

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