「Jan & Dean / Save For A Rainy Day」
Music (音楽雑記)
え〜、梅雨真っ盛りな天気ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
ジャン&ディーンはビーチボーイズと並んでサーフミュージックでヒットを出したので有名だが、サーフというよりソフトロック/60年代サイケの範疇で扱われることの多いアルバム。
元々、ジャン・ベリーが交通事故で瀕死の重傷になり、ディーン・トレースが作った実質のソロ。一応、中ジャケットの写真だとジャンも写ってるけど、よく見ると完全に病人(怪我人?)。
タイトル「Save for a Rainy Day」は、「もしもの時のそなえ」って意味で、相方が再起不能に近い状況に置かれたディーン・トレース本人にとっては、なかなか意味深だったりする。
で、タイトルが先かコンセプトが先かわからないが、内容は「雨」をテーマにしていて、全編にわたって雨音の効果音が出てくる。
ディークラークの1961年のヒット「Raindrops」や、エルヴィスプレスリーで有名らしい「Pocket Full Of Rainbows」やラヴィン・スプーンフルの曲などカバー多め。
全編60年代特有の甘ったるくて可愛らしい米国ポップス。レビューとかだとディーン・トレースの歌が下手とかいわれているが(確かにあんまり上手くないけど)、なんとなく聴いちゃうんだよな、このアルバム。
多分ここにはあんまり主張がない。バックボーンを考えるとかなり深刻なはずなんだが、この曲の能天気さ、バブルガム感がいい。
結局66年のリリース直前にお蔵入りして、96年にサンデイズドから再発するまでウルトラレア盤として有名だった。
自分は当時池袋のオンステージ山野で再発盤を発見して、気になって気になって仕方なかったのに、何故か買わず。
5年くらい前にレコード屋で偶然再会して即購入。過去の自分にリベンジしました。
梅雨の谷間の晴れ日に「雨」のテーマで取り上げてみました。おお、普通のブログっぽい。
では。

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