70年代から90年代くらいまでのメタルからプログレなら何でもいける、かな〜りロックの許容範囲が広い古い友人に「これだけは気持ち悪くて聴けなかった」といわしめた、デメトリオ・ストラウス(Vo)率いるアレア。
超絶ジャズロックにフリージャズ、さらに実験音楽が混在したイタリアのプログレバンドっていわれて、はたして興味がある人が何人いるのかわからんが、とりあえず自分は好物が並んでるんで、20代の頃聴いてからいまだにちょこちょこ聴いている。
ファーストアルバムの一曲目の拍子が、16分の15とか14とか、もう分数の計算でつまづいた記憶のある人にはつらい変拍子系。
もちろんこの3枚目のアルバムの一曲目も、8分の5から16分の11拍子という展開。いやぁ、変拍子楽しいねぇ。(←性格悪)
アレアは、メンバー各自の演奏力がすごいのはもちろんだが、とにかく他のバンドと圧倒的に差がある理由はボーカルのインパクトだというのは、たぶんアレアを一度でも聴いたことがある人なら異論はないと思う。だって確かに歌もすごい上手いけど、それ以外にヨーデルとかホーミーとか、あり得ないもんが入っているからなぁ。
かつてインストバンドで18年やってきてて、こんなこと言うのもなんだが、個人的に「ボーカリストは選ばれた人間しかできない」と思っている。それはもちろん技術的な部分だけじゃなくて、声質やフロントマンとしてのルックスや佇まい、雰囲気、そういうものすべて含めての話なんだが。
自分はドラマーだ。なんで、
歌がちょっと上手に歌える程度で、ステージの真ん中に立ってドラムを隠すな、と。これだけは声を大にして言いたいのですよ。
幸い、MAD3辞めてからは、ほんといいボーカリストとしかやってないもんね、俺。根岸とBAKIさんとジョーだもんな。タイプが全部バラバラだけど(笑)。
で、アレアですが、アルバム全体のバランスが一番いいと思う3枚目を選んでみました。デメトリオ存命中の6枚目「1978」まではどれもすごいインパクトなんで、興味がある人はとりあえずどれ聴いてもいいんじゃない?(←適当)
以上でした。では次回。

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