兄としてやってやるべきことは2日間に凝縮して済ませ(済んでないけど)、改めて
エンチョー然として保育園に
出勤した。
3連休に続いてのことだったから、ひょっとして
園児たちに忘れられているかと心配だったが、1,2歳児の部屋の前を通ると
「エンチョーセンセー、エンチョーセンセー!」
とかわるがわる
タッチ!に来てくれるし、園庭へ出れば出たで2階の廊下から、
「エンチョーセンセー、なにやっとるの!」
「冬芝の芽が出たかどうか見てるんだ!」
「え、なにやっとるの?」
「芝生だ、し・ば・ふ!」
「エンチョー・ウルトラマンだ! ははははは!」
(笑うことねえじゃねえか、第一ウルトラマンが芝生の心配なぞするわけねえだろう)
中には階段ですれ違いざま
「エンチョ−センセー、どこへいっとったの?」
と聞いてくれた子もあったなあ。
だんだん
普段のペースになってくる。
土と肥料と冬芝の種を混ぜて一面に撒いてある、芽が4〜5センチになるまでは園児を入れられない・・・という状態の写真。13日には、か細いけどもう
美しい緑の芽が伸びていて、14日朝礼で早速センセーたちに
「来週からはもう入っていいよ」と指示を出した。
葬式の日の朝も保育園に電話して
「水だけまいといて」と頼んだほど手のかかる園庭だが、先日の運動会の
アンケートを集計していたら、
「こどもたちが走りまわれるような広さに戻してほしい」
「観賞にはいいかもしれないが、実用向きの園庭ではない」
という厳しいご意見が依然として見られ、もっともなご意見だけにじいちゃんの
腰がググッとくだける。
そんな園庭を眺めていたら、本園に
就職希望の学生さんが見学に訪れたので、真っ先に園庭を案内した。
“園児のためには広くて平らなグランドが望ましいのではないでしょうか”
などといわれたらそれこそ木の2,3本も切り倒さなきゃと思ったが、そこはやはり“就職希望”さんだから、
「うゎー! すっごいきれい!」
と言ってくれて、すこし腰が元に戻った(ような気がした)。
続いて地元の
公民館長さんがお訪ねくださって、
「よろしくお願いします」と、こんなものを手渡してくださった。
うゎっ! これは大変だ、
G5がメインゲスト扱いだ!
いよいよ
本腰を入れて練習しなくちゃあ・・・腰が砕けたなんていっていつまでもちゃだめなんだ、私の場合。
弟よ、お兄さんは君の他界をいつまでも悼んでる余裕はないんだ、わるいけど。
園児たちよ、きみたちも出演するんだから、
エンチョーセンセーと競争だぞ。
「なにやっとるの?」なんていってるひまなんかないぞ!

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