このところ
「草の根交流サロン」に皆(快)出席です。
草の根交流サロンとは?・・・パンフレットの抜粋です。
“ぎふ草の根交流サロンは、1994年より
岐阜を中心に活動している個人や団体の交流の場として毎月開催しています。このサロンには肩書きも実績も何も必要ありません。ひとりひとりは、いろんな大きさ、いろんな色で輝いています。
サロンの仲間はそのままのあなたとつながりたいのです。参加したいときだけ、都合のつく時だけ、お気軽にご参加ください。”
もう
206回(!)も続けられています。チャレンジ精神に富んだ人たちの
さわやかなお話が聞け、
創造的なおいしいものが食べられ、ごくたまに
「G5」の歌も聴ける!という、魅力的な会です。
今回は‘大企業を辞めて農業に向かう
“イケメン・ファーマー’黒木靖一さんの
『農業による独立〜経過と展望〜』というお話。
黒木さんは
IBMという世界企業のシステムエンジニアで部長という、ちょっとその辺には見当たらないような仕事と地位にあって、「企業内での
自己実現の限界」を感じ「世の中に未来に貢献できる道」として農業への扉を開いたという、猛烈な人です。
それを聞くだけで、この年になってちっとも
道が開けない自分があわれになりましたねえ。
(まあ、この歳でひょっとして道が開けるとしたら、いきなり
ジョウドとか
テンゴクなんてことになるかもしれませんけどね)
ところが、種をまき作物を育てる
「農業の体感」というところにお話が進むと、じいちゃんひたすらに
保育園のことを思い浮かべていました。
黒木さんの言葉です。
「大切なのは
“作る者、育てる者の思い”です」
「愛情ともいえるけど、育てる者の一方的な思いとか
‘あまやかし’じゃいけない」
「種をまき、芽が出てある程度背が伸びるまでは草取りをするけど、あとはあまり草をとらない。そうすると、
雑草と競争しながら、
雑草に負けない作物が育っていく」
「一日中陽が当たる場所と山に近く早く日陰になる場所とでは、どちらがおいしいお米が育つか?」
「日当たりに恵まれた場所では、
陽が当たるのが当たり前だと思うから、お米が
ボケてしまう。日照が限られている場所では、
生きるために自分で養分を蓄える・・・だからそっちのほうがおいしい」
「ショッピングセンターに隣接した田んぼ、日当たりはいいけどうまいお米ができない・・・夜通し明るいからです。お米だって
眠る時には眠らなきゃいけない」
これを聞きながらずーっと保育園の子供たちの顔を思い浮かべていた私の気持ち、わかるでしょ?
書けば当たり前のことに思えるかもしれないけど、それぞれに何かを思い浮かべさせるトークというのは、なんつーか、
“真実”を語っているからでしょうね。
じいちゃんのくせに、
とても大切な仕事をまかされているんだなあ、私は・・・と、そんな謙虚な思いにさせられましたよ、黒木さん!

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