2歳児の「すみれ組」に実習生が入っている。
保育に対しての「志」を感じる、非常にさわやかな学生さんだ。
朝礼で保育理念、基本方針の唱和を行っていると知るや「これ、言えるようにしたい」と、壁に掲示された文章を写し始めた。わずか2週間いるだけなのに、だ。「カードがあるよ」と手渡したのだが、こんなところに、何でも貪欲に吸収しようとする若者らしさがあふれてくる。
若者の歌がうたえなくなっている年寄りには、時に若者が宇宙人に見えてしまったりするものなのだが、この学生さんは「日本人」に見える。で、なんとなく安心したりする。
特定の実習生を、エンチョーがこんなふうにほめてしまっていいのかとも思うが、心配したことはない、彼女はもう他に就職先を決めてしまっている。この辺がじいちゃんのずっこけたところなのだが、いや、こんな日本人は他にもいて、きっとわが園にも就職してくれる。
ンなことを思いながら、クラスをのぞいてみた。

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