一昨夕、保育園でパソコンに向き合っていて急に立ち上がったら、
一瞬目の焦点が合わなくなった! ちょっとあせったけど、座り込んで目をつぶっていたらもとにもどったので、やれやれでありました・・・が、これから30分以上車に乗って帰らなくてはいけないことを考えると、ちょっと不安になりまして・・・。
身近な
和光会山田病院の
副院長さんに電話相談したら、すぐに病院にいらっしゃいということになって・・・診察時間は過ぎていたけど待っていていただいて、
CT検査を受けました。
結果は
「脳にはまったく異常がない」ということだったけど、しばらくじっとしていなさいということになって、病院に一晩止めていただきました。つまり
「入院」です・・・といってもなんとなく気楽に
「山田病院一泊入院体験」という感じになりました。
いい体験をしました。
CT写真を見せていただいたのですが、先生が「まったく異常がない」と言われる私の脳はのペーっとしていて、なんつうか
「種なしスイカ」みたい。しかも
スカスカも
タナオチもない。その上、顔はボツボツだらけなのに、脳には1点の
シミもない。
68歳
「越すに越されぬ70歳」間近の人間としては、まずほっとしましたです。
しかし、それじゃあなんで目の焦点があわなくなったんだろう・・・
「メヌエル」ではないかということですが、いよいよれっきとした名前のつく病気が身につくような年になったのかと、
年寄りらしい感慨に浸ったものです。
日ごろは一日中「やるべきこと」を抱えてバタバタしているんですが、突発的に入院ということになって、広い病室にただ一人、読むべき本もない、テレビは見る気がしない・・・
寝ているかいすに座ってぼーっとしているか・・・明朝医師の診断を受けなければいけないということなので、次の日の予定も、ない・・・結局約12時間
「なんにもしない」という、貴重な体験をしましたねえ。
まあそのうち、いろんな活動からリタイアするようになると、毎日なんにもすることがなくなって、
やむを得ず穏やかに笑っているいという状態が遠からずやってくるんでしょうが
ね。
身内のようなものなので、
病院の評価ははばかられるところですが、はっきりいって非常に
“うれしかった”です。
事務員さんも、看護師さんも、お医者さんも・・・みんな
「私だけ」を心配してかかわってくださっているような感じがしたんです。
これで思い出しましたよ。
木曽川町長時代、庁舎玄関の
「受付」を廃止することにして(
仕分けですなあ)、代わりに玄関に一番近いカウンターの職員に
「どんな仕事をしていても玄関から入る人には必ず声をかけてあいさつするように」と命じたのです(えらそうに)。
そうしたら、特に熱心にそれをやってくれた職員がいましてねえ。お客さん(?)がとてもよろこんでくださって、こんなことをいわれるんです。
「あのこ(女子職員ですから)、いつも私だけにあいさつしてくれる!」
実は
みなさんがそう言ってくださるんですね。
これはもう
「接客の極意」です。
私の「一日山田病院入院体験」でも、それを感じたんです。こういうのって、実に心地よいものですなあ。
また思い出しました。木曽川町時代の
保健師や
社会福祉士の高齢者に接する姿勢・・・
高齢化を「新しい時代」と感じさせるような、実に前向きで心の広さを感じさせるものでした。
そのムードが住民に浸透して作り上げられた
「木曽川町地域福祉ネットワーク会議」・・・現在私は‘顧問’という立場ですが、その一大行事
『地域福祉と住民の集い』が、今日
木曽川公民館で開催されます。
いやあ、意図的にここに結論を持ってきたわけじゃないんですよ。自然にこうなったのです。ほんと・・・そうじゃなかったら自分の入院のことなど話しゃあしませんよ。
偶然、この
山田病院の副院長さんを、今日の
『住民の集い』の講師としてお呼びするのですが・・・。

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