入園待機児童→規制緩和→地方分権→一般財源化→幼保一元化・・・保育園を取り巻く政治的な動きがめまぐるしい。
首相の口からも
「幼稚園と保育園の一体化」という言葉が漏れたとか漏れないとか・・・。
木曽川町長時代、
「給食を食べに行く」と言っては保育園に行き、センセーたちの話を聞きながら保育施策を進めてきた。「
子育て支援センターを保育園事業としてやっていきたい」「自閉症など不安をかかえた
母子が通園できる保育園をつくりたい」などの声を受け入れ、実際に施設を開設して保育士の活躍の場を広げてきた。
保育料も上げずにがんばってきた(これは余分か?)。
その私が、保育園長になって2年間現場で
苦労して(遊んでばっかりいたようにも思うけど…ははは)、やっと
保育の真髄(!)にふれたような気になっている。そういう
保育園の実情を、
雲の上のような大臣さんとか官僚さんとかがどれだけご存知で、保育問題を議論しておられるのか。
なんて、私自身よくわかっていないんだけど、とにかく新聞読んでは気になっていた。
そこへ、このチラシが舞い込んだ・・・なんという
グッド・タイミング! 坂本九ちゃんもびっくりだ!(古くてわからない?)
参加費無料で先着150名様だ。全国に私みたいなのがおおぜいいるだろうから混雑が予想される。その日に申し込んだ。
じいちゃんは普段
ボーっとしているけど、こういう時の段取りは早いんだ。法人本部とは相談しているひまもなし、園のことは主任さん任せで後顧の憂いもなし! よって旅費は自分持ちだ。
会場はこんなところ! いや、このすぐ近く。
芝の増上寺である。
東京タワーはこの寺の
墓地の一部の提供を受けて建っている。
徳川家の菩提寺として手厚く保護されてきて、今も堂々たる構えのこのお寺、実は私にも若干縁がある。
私は中学校は木曽川町に並び無い木曽川中学校だったが、高校は名古屋の
東海学園東海高校だった。そして私の在学中の
学園長が、ほかならぬ
増上寺大僧正・
椎尾弁匡師だったのだ。だから研修前のひととき、この寺にお参りした。
「やっとかめだなも」という気分が湧き上がってくるから不思議である。
さて、お参りより研修である。
「講演中は写真撮影はご遠慮願います」ということだったから、私は
講演開始寸前に1枚撮らせていただいた。だから許されると思うけど、肖像権の問題が残るのかな?・・・といいつつ、
60代おのぼりさんはしぶとい。
展開としては、
福島大臣が基調講演で
「保育に関して国がやるべきことを見極めて、責任を持ってやる」と言われたことに対して、シンポジウムでは
「財源論」が盛んに飛び交ったというのが最終的な印象であった。
「幼保一元化」については、残念ながら的確な発言はなかったように思う。
「地方分権」に関しては、市長会代表の
池田市長さんが、自治の現場を踏まえてかなり熱弁をふるわれたのに対して、
与野党の国会の先生方の発言においては、問題があまり
こなれていないような印象を受けた・・・
などと、漠然と言っていてもしょうがないので、いつか、本部に提出した
「研修報告」を掲載したい。かっこ悪いけど。
それより、
60代ミーハーとして感動したのは、終了後廊下ですれ違ったとき、私に対して
福島大臣が
「ありがとうございました」と頭を下げられたこと。SPに囲まれて帰られるところで、すれ違ったのは
私一人だったのに・・・もう、ミーハーとしては
「新幹線代惜しくない!」と思ったもんね!(しょうがないなあ、何しに東京へ行ったんだ?)
なにしろ私、ダークスーツにネクタイをビシッと締め込んで、
中国製だけど
カシミア100%の黒いコートを着てたから、ひょっとして
主催者代表と間違えられたのかな?
それとも、前列
のど真ん中で、デカイ顔で
眼ん玉むいて聴いてたもんだから、印象に残ったのかなあ、ハハハハ!
せっかく大臣のお話が聴けたと言うのに、なに馬鹿なこと書いてるんだろうと、思います、やっぱり・・・。

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