4日〜5日の駒澤大学行きの直前に、女房殿のお兄さんの奥様の訃報・・・6日通夜式・7日葬儀式・・・偶然というより「あなたが行きなさい」という仏様のご配慮のように思えました、女房殿はイギリスですから。
お兄さん宅は埼玉県狭山市、駒澤大学からは「東急電鉄田園都市線」→「西武鉄道新宿線」と乗り継いで行かなければなりません。なんで西の方が「東急」で東の方が「西部」なのかわかりませんが、その移動が田舎者にはかなり大変であることが予測されます。
そこで考えました。横浜の弟と日中を過ごし、通夜式に間に合う時間に乗り継ぎを案内してもらおう。名案です。弟に電話したところ快く引き受けてくれて、昼食後「美術館巡り」をしようということになりました。田舎者の兄弟にしてはちょっとハイカラなプランですが、誰かまうことない年齢の二人、けっこう有意義に時間を過ごしました。
まずは目黒、「重要文化財旧朝香宮邸・東京都庭園美術館」で『鹿島茂コレクション・フランス絵本の世界』展。超ド級の大都会のど真ん中に、こんなところがあるんですねえ。
続いては新宿、「損保ジャパン日本興亜美術館」で『ギリス風景画の巨匠ターナー・風景の詩』展。これも驚き、超高層ビルの42階!
ターナー、この絵を見れば「ああ」というほど日本人にはおなじみの画家です。
ということで「姉の容態」の報告などをまじえての弟との貴重な時間はあっという間に過ぎて、高田馬場乗り換え、途中東京の満員電車で田舎者ならではの疎外感を感じながら、ようやく狭山市の通夜式会場へ。そしてその日は会場近くのホテルで一泊し、あくる7日葬儀式に参列しました。
葬儀については、女房殿不在の折からあまり多くを語れませんが、花を介しての故人とご主人であるお兄さんとのお別れのシーンがなんとも印象的でしたので、失礼かもしれませんが、写真をもって記録とさせていただきます。

(最後にお花に包まれた奥様にお兄さんが「ありがとう!」)
※ 花は個人が丹精込めて育てられたもの、添えられた絵はお兄さんがそれをスケッチされたものです。

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