雨が上がりました。夕方のお日さまは「ぼくはここにいるから大丈夫だよ」と言っているようでした。
家の庭でも、一人でがんばって春を迎えた草花たちが「やれやれ」という感じで笑い始めました。
だから玄関も「春」にしました、女房殿が。
そんなことより、ビンボーで育った私には食べられないほど嫌いな食べ物はありませんが、
あんまり食べたくない食べ物があります。
@さつまいも、かぼちゃ
お米の
代用食。子どもの頃にもう一生分食べてしまったような気がするからです。
A麦飯
中学校の時、白いご飯を弁当に持ってくるのは機屋の息子だけだったっけ・・・しゃびしゃびでも
白いおかゆの方が好きでした。おやじは「ほんでも米が少なて済むでありがてゃー」と笑っていました。
Bカレーライス
カレーの中にはジャガイモとかがいっぱい。これもお米が少なくても腹がふくれるからという、おふくろの作戦でした。それが麦飯の上にドサッとかかっている。第一麦飯は「ライス」なのでしょうか?
子どもをだますような食べ物には、今でもなんだか「うらみ」を感じます。
C食パン
食パンを食うやつはトースターを持っている家の子どもでした。時に見せびらかして食っていました。だからぼくの朝食は「菓子パン」です。中途半端でも何でも、甘いからです。
雑草みたいな家の庭の花たちを見ていて、ふとこんなことを思い出しました。
こんな少年時代が「食い意地の張ったおじさん」を育ててきたのですね。

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