というわけで14日夕刻、
起の
丹羽家住宅で、
NPO「湊屋倶楽部」主催の勉強会が開かれました。
どういうわけかというと、こういうわけなのです。
そういうわけで、一宮市の
文化人といわれる方々がおおぜい集まられました。自己紹介されるたびに「へー!」と声があがるほどの人ばかり・・・私はというと、自己紹介するほどの中味がないから、
司会役をつとめました。
薬師寺金堂の再建に携わられたという
宮大工さんの説明もあって、歴史的資産としての古民家の価値を再認識、さあこれから勉強だとばかりグッと膝を乗り出したところで、
「ドーン、バリバリバリ!」っと轟音が歴史的建造物をゆさぶります。すわ一大事!と中庭に駆け出してみると、塀の上に目もくらむような
花火が開花している。
何のことはない、この日は
『濃尾大花火大会』開催日だったのです。丹羽家御当主が「みなさん、あの建物の屋上に上がってください、花火が良く見えますよ」と案内されると、さすがの文化人も
勉強どころでなくなって、われさきにと階段を上がります。私なんぞ一番前の特等席に座り込みましたねえ。
堤防をはさんで反対側の河原が打ち上げ場だから、臨場感満点です。
天気がよくて
星が見えて
風が心地よくて・・・こんな好条件で花火を見たことなど、記憶にありませんねえ。しかも、御当主が
「お酒もありますよ」と一升瓶を傾けてくださる。私、
一番にコップをいただいて、感激しながら呑みました。しばらくは
うれし涙に花火がかすんで・・・。
しかし、さすが「文化人」の集いといいいましょうか、
酒よりもむしろ会話が盛んで、花火の音の合間に
「江戸の町人文化は・・・」というような会話が聞こえてくるんです。なぜか
「マイクロソフトが、ビルゲイツが・・・」というようなお話もあったりして・・・。
私、
「たまやあ!」とか
「かぎやあ!」とか大声出すのは遠慮して、
「おお!」とか
「わっ!」とか、平凡にやってました。
そんなことよりこのお屋敷には二つの
蔵が棟続きにあって、その屋根の上に花火が上がるんです。これは
風情というほかありませんねえ。

濃尾花火名物
「二尺玉」です。とにかく「ザマーミロ!」というほどすごい。
とまあ、まことに誰かが仕組んだような完璧な花火見物ではありました。いや、これが実は仕組まれていたんですねえ。主催者の一人、「野の花」の
大島八重子さんの
「仕掛け花火」だったのです。それが証拠に有名な
金豊館の
豪華弁当など出ましてねえ。最初の案内状についている
シミは、その弁当の刺身醤油がこぼれたものなのです。
長生きしていると、いいこともあります。
みなさん、お元気で!

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