岩手から帰ったあくる日、バレーボールの後輩テルクンと飲んで、昨夜はママさんバレーのOB会で飲んで、仕事といえばお絵かき教室に20人ものこどもが来たり、今日も明日もお絵かき教室で・・・ちょっと大変。
その中で暇を見つけて、大槌町の仮設住宅のじっちゃとばっちゃの似顔絵を描いています。夜出歩いているからはかどりません。
このじっちゃとばっちゃがどんなすごい人かは、次回説明します。
さて、その大槌町仮設住宅です。
まず訪れたのは、町からこんなに遠いところにも仮設住宅があるのかという印象の・・・逆にいうとうらやましいほどのどかな、山の中の仮設です。
到着するや、みなさんこんな風に出迎えてくださった。うれしかったですね。
ここではあらかじめ送っておいた花と「藍」の苗を植えるのが仕事です。
「手作り工房おおつち」で藍染めをやってみたいという要望に応えるものです。

地元のみなさんとの共同作業、みんな手慣れたもんです。楽しかった!
作業が終わると当然もっと楽しいことがある。
みやげ物の交換と、心の交感です!
非常に豊かな交感!
手作りのお菓子と胡麻おにぎり、地元でも高価だという珍しい野菜のお浸し、
高価と聞くと放っておけないのが一宮根性・・・あらそって食べました。
もちろんお礼はたっぷり・・・こんな形で。
木曽川最古の舞踊家(あ、失礼)オーツカさんだがね!
このあと地元のみなさんと歓談、というよりかなりシビアなお話し合いをしました。
元町長の私はこんなことを訪ねました。
「今、行政に一番望みたいのはどんなことですか?」
深刻な問題があるんです。
「土地が高騰していて、こんな状況じゃ10年経っても仮設を出られない」
「鮭は4年で返ってくるというけどな」
「いつ自分の家が持てるんだか・・・」
こんな折に土地の高騰・・・大槌町の地下高騰はこのところ「日本一」なのだそうです。なにかこの、この国の在り方に改めて不安を感じ、すーっと血の気が引いていくような思いをしました。
夕方は、もう一か所、地震でひびが入ったりして廃校になる運命という小学校内の仮設住宅を訪れました。
ここで、92歳で刺し子の名人というスーパーおじいちゃんに出会いました。
「耳は聞こえねえけど、つーせえ(小さい)針でも糸は通せる」
大きな声で身振りを交えて話しているうちに、仲良しになりました。
このじっちゃのぬがおい(似顔絵)を描いているんです!
と、話が元に戻ったところでおしまい。
きょうも2か所で「お絵かき教室」だから。

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