加納西保育園の卒園式にも行ったよ。
先生が泣く。
お母さんが泣く。
ぼくたち、力いっぱい卒園の歌をうたっているのに。
終わってから沖の橋保育園に行った。
山口昭雄作詞作曲(!)の『沖の橋保育園の歌』の歌詞パネルを取りにだ。
子どもたちは大きな声で力いっぱい歌ってくれたんだが、
これが架かってると、かえって歌詞を間違えるというんだ。
それもそのはず、じいちゃんはこれを描いた後、歌詞を変えたんだ。
♪みんなが手と手をとりあえば♪ というところを、
♪みんなが手と手をつないだら♪ というふうに。
で、歌詞パネルはそのままにしてたんだ。いい加減な作詞者だなあ。
園長先生に「書き直してください!」と言われて、持ち帰った。
先生に用事があって年中のクラスをのぞいたら、
「あ、むかしのえんちょうせんせー!」
「なつかしい!」
「わたし5さいになった!」
なつかしいって、卒園式であったばかりじゃないか。
そうか、5歳になったのか・・・
次の日児童館に行ったら、春休み中の学童保育に来ているちびたちが、
「あーなーたーは かみのけありますかー ありますかー♪♪」
と歌っているではないか! 悪影響が出始めたのだ。
顔を見ると「あ、やまこ!」「はげ!」と言いながらぶつかってくる。
校長先生のことはきっと尊敬して遠くから見ているんだろうになあ・・・
スカート姿で踊ったわたなべセンセーを見たら、なんて言うんだろう?
いつも「ハロー!」と言って入ってくる小6、
「あのさあ、4月からセンセーかわる?」
「うん、少しな」
「まさかわたなべセンセーとは言わんやろうねえ」
「うーん、それが、そうなんだわ」
「え、うそ! けん玉クラブなくなるの?!」
このハローはけん玉準初段だ。
「いや、次のセンセーがやってくれるやろう」
「ふーん・・・」
「わしも4月からかわるんやわ」
「ふーん」
ふーんはないだろうと言いたかったが、
身体ごとつきあってくれるわたなべセンセーの代わりはそうはいないと、
ちゃんとわかってるんだろうなあ、なんせ6年生だから。
じいちゃんはいてもいなくても「ふーん」か「へー」だろうけどな。
ということで、今日が最後の出勤日になるな。
あ、一人だけじいちゃんがいなくなると寂しいと思ってくれる子がいる。
日曜日などに時々いっしょにお好み焼き屋に行った小6だ。
明日は児童館に来れんというので、一生懸命ポスター描きを手伝ってくれた。
全部自分で描いたというのもあって、じいちゃんの跡取りになれるかな?
ポスターが採用されればの話だが。
裏の畑にエンドウ豆がなるようにしといたから、みんなで育てるように。
じいちゃんはあっちこっちの子育て施設の「そうだんやく」だから、
また似顔絵を描きに来たり、誕生会で歌いに来たりするだろう。
ま、半分お別れってことで、今日一日、よろしく頼む。


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