新年度モードから日常モードへ・・・園の雰囲気も子どもの気持ちも
落ち着いてきた。
朝、お母さんと離れるのがいやで泣いてばかりいた子が、ちょっと不安気だけど
「バイバイ」とお母さんを見送る光景が、われわれにもホッとしたものを与えてくれる。そんな子が初めて「エンチョーシェンシェー」と言ってくれたときなど、もう「握手握手!」だ。
【小学校の授業参観】
卒園した子たちの
「学童」としての元気な姿が見てみたくて、ある小学校の
授業参観を申し込んだ。
前例がないということだったが、校長先生、教頭先生が快く受けてくださって、当日玄関に入ったらこんな配慮がなされていて、図々しい私も恐縮してしまった。
保育園の
皆様・・・参加したのは私と前年度年長担任の
二人だったので、うつむき加減に玄関をくぐった。
1、2年生と特別支援学級の授業の様子を参観したが、どのクラスでも、こどもたちは
嬉々として授業に参加している。お父さんお母さんの視線を感じながらだから、ちょっと日常と違うのかもしれないが、それにしても
生き生きとしている。
「学校の先生はまさにプロだなあ」と今さらながら感心する。食い入るように先生の動きを見させていただいていると、どこからか
「あんたたちもプロなんだよ」という声が聞こえてきた・・・
天からだ。
日頃園では「
保育士としての専門性を高めるように」と、わかったようなことを言っているが、園長はどうなんだ?
校長先生はプロの教師のトップ・・・一方
私はプロの保育士ではない・・・この差は大きい・・・どうしよう。
授業後、
担任の先生から「保育園の先生にお話してもらいましょう」と声がかかる。「え、それって私たち?」と戸惑いながら、
「みんな、数字が上手に書けてびっくりした。国語の時間にも字を書くんだね。今度はそれを見に来ます。今日はありがとう!」
プロじゃない私はこんなことしか言えなかった。次は
前年長担任保育士・・・あれ、目を
真っ赤にして泣いている。
「私、子どもの姿に感動して、何も言えません・・・」
そうか、こちらはプロだから、私とは感動の度合いがちがうんだ。
そうだなあ・・・私はこういう先生たちを、
側面から支えていこう! 「施設長資格」は取ったけど、今から
「保育士資格」を取るというのはちょっと・・・だからなあ。

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