ママさんバレーのOB会で11時過ぎまで飲んで、歩いて帰ったんだわ。
木曽川駅の自由通路を西から東へ渡って行こうと、まずはエスカレータで上がったら、脚の不自由な若い人が、下りのエレベーターに乗り込むのに難儀をしてござる様子。
声をかけていっしょにエレベーターに乗って西口に下りた。
道向かいの自転車置き場に3輪の自転車が置いたって、それに乗れば大丈夫ということやで、そこまで体を支えて行こうとしたんだわ。
ほんやけどどうも脚が不調らしいし、わしも慣れんもんやで、なかなか道が越せんのやわ。ほんでわしが自転車を取りに行って、とにかく自転車に乗ってまった。
よっぽど体がえらかったらして、2、3こぎしたらぐったりと休まっせるっもんやで心配ゃーになって、ちーとなゃー声かけながら見送った。
「気ーつけて、えか!」
「大丈夫です、大丈夫です!」
家が割田やげなで、ちょっと遠ぇーで「電話してまそか?」といったんやけど、「大丈夫です」と言わっせるで、まあご無礼して自由通路を上り、東口に下りた。
ほしたら、歩道に若ゃー男性が寝ころんでござるでいかんがね!
「どうしやあた?」
と声かけたら、
「ここで寝てはいかんですか?」
「車は乗り上げーせんでいかんことはなゃーけど、どうしたんやね?」
「飲みすぎてまって・・・」
「ほうか、ほんならまあちょこっと端の方へ転がって、そこで寝てきゃーすか」
「風邪は引かんと思います」
「風邪はひけせんやろけど、うちの人心配ゃーしやっせせんかね?」
「おじさんはボランティアですか?」
「おじ・・・偶然じゃわ、偶然」
「いつもはこんなに飲むことはないけど・・・」
「まあそうやろうけど・・・どこまで帰ゃーるんやね?」
「光明寺」
「遠ぇーやなゃーかね!」
「自転車で来てます」
「自転車どこに置ぇーたるの?」
「あっちです」
ようよと帰ゃーる気になったみたゃーやで、立ち上がらせて腕を組んで歩き始めた。
“しょうゆ顔”のきゃしゃな若者で、腕もしょうゆ風やで、わしが太ぇー腕でぐっと引きつけたら、びっくりつぃーたみたゃーやった。
まあ「おじさん」なんて言わんやろう。
自転車に乗らせるのが心配ゃーやったが、自分で鍵が開けれたでまあえーやろうとほかっとぇーたら、やっこらせでこぎ出ゃーた。
ほんやけどまっすぐ行けせん。
「おっとと!」という感じであっちー行ったりこっちー行ったり、道のまんなかでぐるっと回ってまったり!
「おい、えーか? 危なゃーがや!」
と心配ゃーして見とったったら、えらそうに鼻歌歌ゃー出して・・・しょうとく!
「途中までいっしょに行ったろか!」
「いいです、いいです、あ〜〜!」
まあ危なてしょんなゃーけど、心配かけまゃーと鼻歌うたったりしとるんやで、ちーとなゃー見とって、ほかっとくことにした。
よう考えたらやよ、わしも飲んどるのに、酔っ払っとる暇あれせんがや!
というわけでようよと家に帰り着ぃーて、さあ明日は日曜日やけど出勤やでまあ寝ないかんとと思ったけど・・・
あの二人、ちゃんと家に帰れるかなあと思うと心配ゃーになってまって・・・途中で車にはねられーせんかしゃん、踏み切り渡れるかしゃん・・・わし、ひょっとするとまったく余計なことをやってまったかしゃん・・・考えると寝れんようになってまって・・・
しばらくビール飲みながら案じとったがね!
というわけで、小豆島から帰ってからが忙しかったで、こんな美しい風景の紹介ゃーもちょっとも出来せん。
わっははは、えらゃー脚が長ゃーみたゃーにうつっとるがね、顔は大きいけど!
ヨーロッパのオリーブ畑の写真見ると、わしの頭みたゃーに不毛な感じに思えるけど、ほれが実際ゃーはなかなか豊かな感じで、きれいじゃったなも。
またいろいろ紹介ゃーさしてまうでよお。

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